救急処置法、岩場通過技術の講習会参加報告 ① 2016.10.16
救急処置法報告 後藤 正雄
県内各地から、総勢30名ほどの人数が集まった。女性の参加者も半数近い。
「山でのファーストエイド実践編」として山岳医の服部順子先生から、ケガ、病気、山での心肺蘇生といった項目について学んだ。まず、詳細な救急法は定期的に繰り返し行わないと忘れてしまうこと、実際の現場では気が動転し何もできなくなるので、基本的な手順を十分理解しておくことが大事である。
通常の山行でもよくおきる下山途中での滑り、顔や手の擦り傷。まず異物を取り除いてから洗浄する。石などの異物はつまんだりして取り除く際に自分以外の人が処置をする場合は血液を介しての感染症予防のため手袋をしたほうが良い。手袋がない場合は、ポリ袋やジップロックなどのビニール袋で代用できる。またペットボトルの蓋に小さな穴をあけ水圧をかけて水洗浄する方法が有効だそうだ。あとはガーゼなどで傷口を被覆する。ガーゼがない場合は、ナプキンなども利用可能だそうだ。ガーゼは様々な用途に利用でき、軽いものなので1mほどを携帯したい。
最後に心臓マッサージ訓練をして終了。参加者から質問、ノウハウなども多くでて、知識情報を共有できた講習だった。あとは、我が会において講習結果をどう生かすかが課題となった。