【 岩登り講習会 】 伊木山、高木山 岩場 丹生 統司
本年初の岩登り講習会は高木山行われる計画で募集したが受講者が多く、中田Lの英断で二班、2日間に分けて伊木山でも行った。2日に渡る岩場講習報告である。
伊木山
- 日程:2022年5月28日(土) 晴れ 7:30~14:00
- 参加者:L.中田英、後藤正、佐藤大、平木勤、清水克、北川稔、竹森せ、田中恵、藤野一、三輪唯、山本知、丹生統
中田Lより岩場での心構えと注意事項の訓示後、ロープ結びの講習を受けた。
先ずクライミングで必ず必要となるダブル・フィッシャーマンでシュリンゲをつくった。次にメインザイルでエイトノット、フィギアエイト・フォロースル―を習得、シュリンゲを使ってブルージック、クレムへイストを覚え固定ザイルで移動の練習をした。またシュリンゲでの簡易ハーネス、ムンターヒッチ、クローブヒッチも修得した。
ロープ講習の間にスタッフの方々がザイルを岩場にセットしていた。そのメインザイルに自分で作ったシュリンゲでクレムヘイスト結びを実践、練習した。登攀前に荷重をかけてロックがかかり止まるか結びの確認することが絶対と教わった。
岩場を安全にスピーディーに降りる懸垂下降も何度か行うと様になって来た。
各自でルートを選ぶことも重要、果敢に難しそうなところを選び挑戦した。
午後はクライミング経験者の模範技術を見学した。
高木山
- 日程:2022年5月29日(日) 晴れ 8:10~15:10
- 参加者:L.中田英、伊藤正、後藤正、佐藤大、平木勤、尾内順、加藤美、廣瀬美、堀嵜尚、宮川祐、村田美、吉田千、丹生統
この日は初心者と昨年受講者に別れてロープ講習の後にトラバースを想定してクレムヘイストやカラビナでの固定ロープの支点を通過する方法を練習した。
岩場では既にロープがセットされており各自クレムへイスト結びで安全を確保した後にルートに挑んだ。
初めてハーネスを着けて3名が岩場に臨んだ。手掛かりや足場が下から見るより少なく登山道の岩場と勝手が違った。チャート質岩特有の逆層に戸惑った。
慣れない高度感に最初は緊張したが何度か繰り返すうちに身体がほぐれてホールドやスタンスが確認出来るようになった。
手慣れた先輩のクライミングを見るのも勉強だ、ルートの取り方、スタンスの置き方など参考になることが多かった。
この日は暑くて1本登って降りると水分補給を心掛けた。
懸垂下降はザイル上方向の手の握りに力が入るとスピード調節が旨く行かず振られバランスが崩れた。しかし、午後にはバックアップをとって単独で出来るようになった。
午後から上部の岩場に移動してトップロープ・クライミングの練習を行った。高所の岩場で大事なことは自分の安全を確保するセルフビレイが何より重要で有ることを認識した。
ビレイヤーから安全を確保してもらい高度感に挑戦した。下降はロア・ダウンでザイルに身を預けて歩くように降りた。
次の為にカラビナ、シュリンゲをチェック、器具を全て回収して今日の講習を終えた。
ゲレンデは慣れから基本を軽視しがちとなり重大事故を起こすことが時としてある。岐阜県岳連の講習会での事故は記憶に新しい、我が会も過去に仲間を失っている。受講者、指導者も含め基本を怠らないことを肝に銘じよう。山の神は横着を見逃してはくれない。
2日間に渡る講習会を担当してくれたリーダーとスタッフの皆様に感謝いたします。今夏は剱岳を計画しているためか講習参加者が多かった。7月にも2回講習を予定しております。「練習はうそをつかない」しっかり技術を習得して夏合宿で成果を残しましょう。完
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