【 一般山行 】 貝月山( 1234.2m Ⅱ△ ) MY
- 日程:2024年1月27日(日)(曇りのち晴れ)
- 参加者:L.NT、UT、KT、KM、KF、TM、TS、NY、FT、FI、MY、MK、MT、MM、YC
- 行程:岐建荒尾駐車場6:10-揖斐高原スキー場7:05~7:40-小貝月山11:38~11:47-貝月山12:19~12:40-揖斐高原スキー場14:38~15:00(解散)-岐建荒尾駐車場15:40
- 地理院地図2.5万図:横山(岐阜11-2)
実施3日前に関ケ原で記録的積雪となった状況から、当初計画の小山、タンポから貝月山への変更となった。貝月山は1234mと数字並びの良い美濃百山A級の山である。通常であれば比較的短時間で登頂できると認識していたが、バッチリ積雪があるため、長時間ワカン訓練が行える最適の山行になった。
スタート直後、さっそく山側を向いての鉄則を守りワカンを装着する。初めての方のほか久しぶりに履くメンバーも多く、意外に手間取りながら準備完了。冒頭、リーダーより次のような注意事項が伝えられた。こうした基本事項を直接聞くことができる機会は、誠に貴重でありがたい。
- 先行者が作った階段を崩さないよう歩く
- 雪崩発生を防ぐためにも斜面は原則直登
- ラッセルは、個々の体力に合わせて先頭役を交代し、謝意とねぎらいし合いパーティー全員で力を合わせる
- 風向きを考え、尾根の裾など吹き溜まりで雪深でない箇所を歩く
そして気持ちの若い者順に一列縦隊となり歩を進めた。目の前のゲレンデはさっそく急傾斜であった。が、すでに先行者によるトレースがあり、比較的楽にワカンの慣らし歩きができた。
先頭を交代しながら進んだが、トレースに沿った歩きはあまり負荷も無く訓練にならない。
1000mあたりの稜線でいよいよ先行者に追いつき、我が隊が先頭となったところから、真のラッセルを経験することとなった。膝を超える高さから負荷が増し、腰の高さを超える雪の壁はなかなか進むことができない。さらに傾斜が加わる場所では、ストックを横にして雪を搔きながら、膝も使ってと体力消耗が甚だしい。振り向けば、我が隊のほかに数名が続いて総勢20名あまり。頑張るしかないがさすがに疲れが増し任務交代、ねぎらいを受けながら最後尾へ付く頃には、立派なトレースが出来上がっていた。
それにしてもリーダーが先頭になった個所は、本日最難の傾斜地で雪も深かったが、見事なラッセルによりメンバーに範を示され流石であった。
そんな進行であったため、小貝月山への到着は、登り始めから約4時間を経過していた。
下りに要する体力やこれまでの疲労度などを各自が判断し、6人がここまでで下山、9人が貝月山山頂を目指す2班に分かれての行動となった。記録係の自分はもちろん下山の選択は無い。そこから山頂までは、途中の小ピーク通過のアップダウンを極端な高低差は無く、トレースもあったため、先頭NYさんの速いピッチに従って30分余りで登頂することができた。
360度見渡せる眺望抜群の山頂なので、もう少し青空が広がっていれば最高だっただろう。新会員UTさんの発声で万歳三唱、9人で無事の登頂を喜んだ後は、先に下ったメンバーの待ち時間も考え、行動食を取る10分の休憩として急いで引き返すこととした。
小貝月山まで戻ったところでやっと青空が広がり、振り返ると貝月山の見晴らし台や雪のついた山々をはっきり確認することができた。その後は、基本下り歩きで、しっかりトレースもあるので、先頭NYさんの引っ張りで超速の下山を行った。急ぎながらも、ワカンの刃の跡やストックの付き穴が、波長の短い青い可視光線の散乱により青っぽく見え、とても幻想的な道を楽しめた。結果的に途中引き返し組より30分弱の遅れで駐車地に戻ることができ、無事の再会を喜んだ。その場でリーダー挨拶、解散。疲労を感じながらもとても充実したワカン訓練日であった。
地理院地図
コメント