【 個人山行 】 貝月山(貝月谷遡行)( 1234.2m Ⅱ△ ) HT
- 日程:2023年7月25日(土)
- 参加者:NH、TS、MT、YC
- 行程:大垣出発6:00=駐車地入渓7:00-1000m付近三叉9:15-貝月山10:21〜
11:00-貝月山南東鞍部1180m付近下降点11:10-1000m付近三叉11:36-駐車地13:17 - 地理院地図 2.5万図:横山
「梅雨も後半に差し掛かかっている」と、どの天気予報も言いはじめた最中に、飛騨の沢上谷への沢登りの話が持ち上がった。しかし計画日直前に飛騨地方に線状降水帯が発生し、増水の可能性が高いと判断して行き先を変更。沢登りの経験が浅いメンバーもいるという理由もあって、比較的難易度の高くない貝月谷を選んだ。実は先週、会のH氏達と、この貝月谷に行ったのだが、その日も雨上がりの渓装で、水かさはソコソコあったが楽しく遡行出来た。急な行き先変更だが、予習も出来ていたのも貝月谷を選択した理由の一つだ。
曇り空の大垣を出発して現地に到着する頃には今にも泣き出しそうな空模様になってきた。沢支度を済ませ大堰堤の上から入渓。少し増水気味だがそれほど起伏の少ないの流れの箇所は問題なく歩けるが、所々に現れる落差のある所は水量が多い為それなりに水を浴びながらの遡行になる。楽しいプチシャワークライミングだ。これで晴れてくれたら尚の事楽しいのに、などと話していたら何と雨が降り出した。メンバー皆苦笑いしながらも、沢が分かれるポイントではしっかり現地を地形図で確認しあって先へ進んで行く。
やがて高度1000m付近の三つの沢が合流する地点に到着した。いつもは真ん中の沢を辿って貝月山の南東鞍部を目指すのだが、ここを右俣に入っていく。倒木が沢を塞ぐ箇所もあるが、支流に入ったせいか水が冷たくなってきて気持ちいい。やがて右側から流れ落ちる小滝についた。これを登ると貝月山から北東に出ている小さな尾根に出るはずだ。高さはないがホールド、スタンス共に少々脆いのでロープを出す。皆上手く登ってきた。
滝を登った後、メンバーから「タマガワホトトギスが咲いていたよ」との事。さすがの観察眼。しかしそもそもタマガワホトトギスの名前自体知らない。花の名前を知っているのはとても素敵。見習いたいものだ。
脆い沢筋を落石に気をつけながら詰め上がるとやがて尾根筋に到着。少しのヤブを行くと貝月山の展望台が見えた。いつもならたいていハイカーがいるのだが、今日は誰もいない貝月山に到着した。
相変わらずの曇りがちの空だが嬉しい登頂だ。休暇を済まして下山にかかろうとすると、こんな天気なのに3人のパーティが登ってこられた。気さくな方々で写真を撮りあっこしてくださり感謝である。お礼を述べた後、貝月山から南西に下った鞍部から貝月谷に下降開始。登山アルアルだが下山中にお日様が顔をのぞかせて沢がキラキラ光りだした。
残念やったなあと思ったのだがメンバーは皆ニコニコ。「楽しかった!」の言葉が嬉しい。久しぶりに皆で握手。下山後白龍の湯に汗を流しに行くと、貝月山のピークでお会いした3人のパーティにバッタリ。何でも各務原から来られたとのこと。又々お礼を交わし合い帰路についた。夏空にネムの花が風にそよいでいる。そろそろ梅雨明けも近いに違いない。
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