大垣山岳協会

笙ヶ岳 2019.12.01

笙ヶ岳

月報「わっぱ」 2020年1月(No.458)

【 月例山行 】 笙ヶ岳( 908m Ⅳ△ ) AN

  • 日程:2019年12月1日(日)
  • 参加者:L.OT、AN、OS、OG、OT、OA、SE、SK、NM、NT、HT、YK、YM、NH 
  • 行程:岐建荒尾駐車場7:00=大洞林道ゲート8:05-林道終点・登山口9:25-もみじ峠分岐10:10-笙ヶ岳11:05~12:00-鉄塔12:30-点名・東山13:55-ゲート14:40=大垣
  • 地理院地図2.5万図:霊仙山(名古屋9-1) 、養老(同5-3)

 12月の月例山行は大橋辰雄リーダーの下で養老山系の笙ヶ岳で行われました。大洞林道から大洞谷を経由して登頂し西尾根を下降しましたが、変化に富んだ周回コースでした。

 R365号線沿いの上原地区集会所に余分な車をデポし、乗り合わせして4台で大洞林道ゲートまで行き、そこから歩き出しました。付近はマツタケ林で紫色のテープが林道山側に張り巡らされ侵入を阻んでいました。V字に深く切れ落ちた谷を右に見ながらの単調な林道歩きですが、時折目映いばかりに映える紅葉に感動の声が聞こえました。嘗てこの道は大きな石や倒木があちこちにあって廃道状態だったと聞きましたが、それらはすべて除去され林道が維持されていました。韋駄天の異名をとるリーダーの早足に懸命について行くと、今朝の厳しい冷え込みでも汗が噴き出ました。おかげで予定より10分速く登山口に到着しました。

 登山道も再整備されたようでした。林道から大洞谷源頭部に入ると道は落ち葉で埋まっており靴底を通して「ふんわり」と落ち葉の絨毯の柔らかさが伝わります。渓相と落ち葉の組み合わせもよくて晩秋の山を満喫できました。

落ち葉の絨毯を踏んで大洞谷を登る

 谷が狭まると大岩の間をすり抜け、時には飛び石で対岸に渡ります。濡れた石は要注意。足指5本と土踏まずで石を包むイメージで乗ると滑りにくいと教わりました。

 やがて「もみじ峠」への分岐に到着しました。右に行けばもみじ峠から笹原峠を経て養老山です。私たちは直進し、大洞谷のどん詰まりを左折して斜面を笙ヶ岳直下まで長いトラバースをしました。炭焼きの窯跡を幾つか数えるといよいよ笙ヶ岳へ向かい石灰岩の石で埋まった谷筋の直登が始まりました。

 斜面から尾根に上がると昨年の台風21号の仕業でしょうか、北側の桧がなぎ倒されて北方の展望が開け濃尾平野が一望できました。そしてその奥に御岳山が霞んで見えました。山頂には私たち以外誰もいません。記念写真のあと食事をしているとNHさんがひょっこり現れ、皆の歓迎を受けました。私たちの山頂到着に合わせ表山から登って来たそうです。

 小一時間の昼食の後で西尾根の下降に移りました。尾根は右が桧の植林帯、左は疎林でした。植林の際を下りましたがかなりの急下降で、木と木の間を素早く移動して幹を掴み掴みして降りました。途中少しですが踏み跡が藪に隠れて藪漕ぎ気分を味わい、支尾根ではルートファインディングに注意を払いました。

 尾根の鉄塔からみた伊吹山が素晴らしく、その右奥に貝月山も見えました。

 4等三角点の点名・東山からは南のゲート駐車地に向かいまっしぐらに下りました。尾根は細くなり急な岩場の下降もありました。左側はスッパリと切れ落ちており右側の木々の多い斜面にルートを取りました。マツタケ山の真只中を通過しましたが、収穫シーズンは立ち入りが規制されます。今回入山時期の選定はグッドタイミングでした。変化にとんだ周回コースでしたが健脚者が揃ったおかげで早く下山できました。リーダー、参加されたメンバーの皆様お疲れさまでした。

<ルート図>

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