月報「わっぱ」 2022年7月(No.488)
【 一般山行 】 笙ヶ岳 ( 908.3m Ⅳ△ ) 堀嵜 尚子
- 日程:2022年6月26日(日)(曇り時々晴れ)
- 参加者:CL.宮澤健、SL藤井利、大谷早、小倉浩、近藤味、柴田悦、丹生統、林 旬、藤野一、堀嵜尚、宮川祐、村田美、百瀬日、安村單、山中晴、内牧真(新会員)
- 行程:岐建荒尾駐車場7:00=養老公園駐車場7:45-表山9:50-裏山10:25-笙ヶ岳11:35~12:40-大洞谷(沢組と出合)13:15-養老の滝14:35-養老公園駐車場15:05=岐建荒尾駐車場15:50(解散)
- 地理院地図 2.5万図:養老(名古屋5-3)
2日ほど前からうだるような暑さ。前日にはリーダーより水分補給についての資料が送られてきた。養老公園駐車場でもう暑い。登れば清涼感もあるのではと期待し歩き始める。
車道を歩き、2回カーブすると右手に小さな木製の登山口看板。この登山口から林を20mほど登ると再び車道へ出る。車道を横断し尾根を表山めざし登り始めるが、蒸し暑さに足取りが重く、喘ぐように登る。リーダーから「30分に1回ずつ休みをとります」と声がかかり、小休止2回。そのたびに大量の汗が流れてくる。
登山口より2時間で表山に到着。尾根の途中で「ここだけが景色のいい場所で伊勢湾も見えるのだけどね」と残念そうに声をかけていただくが、私ときたらあまりのバテバテにそれどころではない。表山では眺望はなく、各々水分を取りながら涼しくなるタオルやうちわで火照を整えた。私は暑さと急な登りに記録も忘れそうだが、今回初参加の方や体験参加の方は穏やかに笑っておられる、頼もしい限りの新しいお仲間だなと感心する。
表山から少し下った後に馬酔木をかき分け登り切ると裏山へ到達。裏山は曇りでありながら伊吹山や琵琶湖まで見渡せ、皆が口々に「こんなに眺望がいいのに裏山だなんてかわいそうね」と話されている、しかし『裏山に眠るお宝』という言葉を聞くので、この眺望というお宝なら、それはそれでこの場所を大切にした山名のようで素敵。
「裏山から次の目指すピークへは少し下がりトラバースします。下がり過ぎてはまた急な登りになるから気を付けないと」とリーダーから声がかかる。CLとSLが先行し岩場の道筋を丁寧に探る。岩を左手に巻きトラバースすると目標の笙ヶ岳東峰(890mピーク)までの細尾根に出た。そこからは笙ヶ岳山頂へは道も分かりやすく、11時30分全員笙ヶ岳到着。
笙という楽器があるが、楽器に由来する山の名前シリーズがあるそうで気になる。昼食を摂った東峰との間のコルは、心地よい風が流れ木漏れ陽も優しく美しい。
穏やかな時間が過ぎ、沢組との合流に向かい下山開始。大洞谷出合いの辺りで何やら人の声。「お~い」と足を止めると沢を遡上する人影がある。向こうも気が付き「お~い」、とても元気な声が聞こえてきた。沢組はここから笙ヶ岳へ登るそうで、急な登りを水で体力を奪われながら登るとは鉄人です。
私たちはもみじ峠を抜け、迂回する林道を避け尾根をまっすぐ下って、養老ノ滝へ向かった。暑く蒸している今日はミストの癒しを求め多くの観光客が滝のそばで喜声を発していた。もう梅雨明けだ!夏山だ!だが私は800mのコルから両太腿がつるというお粗末。「大丈夫、大丈夫」と声に励まされ登った登山道脇に1本だけ美しい笹ユリが咲いていた。諦めたらこの花にお目にかかれなかった。毎回のことだが会員への感謝しかない。暑さの中ルートを丁寧に先導していただけたCL、SLのお二人、お疲れ様。そして皆様ありがとうございました。
地理院地図
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