月報「わっぱ」 2024年5月(No.510)
【 一般山行 】 三森山( 1100.7m Ⅲ△ ) 、 水晶山 ( 958m △なし ) MH
- 日程:2024年4月14日(日)(晴れ)
- 参加者:CL.MM、SL.FT、AM、KF、KM、SD、TS、NY、FM、HY、MY、MK、MY、MH、RH
- 行程:中之江駐車場6:00=安八SIC=恵那IC=国道257号=岩村ダム駐車場7:40~7:50-三森神社、展望台8:45~9:00-三森山9:25-展望所10:20-水晶山10:55~11:50-岩村ダム駐車場12:30=岩村城跡、岩村市街散策=中之江駐車場16:20(解散)
- 地理院地図2.5万図:岩村(飯田12-2)
[三森山:北緯35°21′、東経137°29′、水晶山:北緯35°21′、東経137°28′]
中之江駐車場を3台の車に分乗し安八SICより中央道へ進む。黄緑の芽吹きを車窓より見ながら恵那ICから国道257号を進み、岩村地域特産物直売店を経て農村景観日本一に選ばれた看板を見ながら岩村ダム駐車場へ。
今日の天気は4月中頃にも係わらず6月上旬の25℃の気温が予測され、熱中症を考慮しての山行と思われたが、標高788mの岩村ダムは涼しく、三森山・水晶山の高低差は少なく上り下り320mの周回コースであったため春の芽吹きを期待する山行となった。
登山口の朽果てそうな鳥居を潜り三森神社の参道を登っていく。思いのほか広い参道でぽつりぽつりと脇に石仏が並べられていた。石仏は寛永7~9年代に制作されたもので、法華経の説く三十三身に基づく俗信観音である。暫く行くと三森神社に出た。神社では祭礼日が近く、多くの氏子が掃除をしていた。
三森神社を過ぎると登山道沿いに4月~7月に開花するイワカガミの群生地が広がっていて花を期待していたが、残念ながら一輪も咲いていなかった。しかし登山道を挟み右の山の斜面にタムシバの白い花が一面に咲き、所々にミツバツツジの紫色や白のアセビが咲き春の山行を楽しむことができた。それを眺めながら、タムシバの花弁はコブシと同じ6枚だが開花時に花の下に葉は出ないという話や、アセビは花・葉・幹いずれにも毒がある有毒植物であるなど初めて聞く話もあり、とても興味深かった。
三森山を越えた後、風化した花崗岩の痩せ尾根と植林された赤松の間を進み、最後の急登をすると水晶山の頂上へ出た。快晴であれば笠置山や恵那山の眺望が広がっているだろうが、残念ながら春霞みのため岩村盆地あたりまでしか見る事が出来なかった。
山頂到着10時55分で、昼食の後12時前に頂上を後にする。山頂直下の風化した花崗岩の急傾斜を一気に下り、12時20分頃舗装林道に全員無事下山し周回完了。次の目的地岩村城跡へ移動する。
岩村城は美濃から木ノ実峠を越えて三河へ抜ける街道の要地にあり、日本最高地の標高717mに築かれた山城で、安土桃山時代の天正大地震にも耐えた。明治維新による廃城の時まで威容を誇り、高低差180mの地形を巧みに利用した要害堅固な城で、霧の湧きやすい気象まで城造りに活かされていたとのことである。石垣の6段壁を堪能した後岩村の商店街を散策し、観光を兼ねた登山を終え帰路に着いた。
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