大垣山岳協会

伊吹山北尾根縦走 2012.05.20

国見岳

月報「わっぱ」 2012年6月(No.367)

【 高木碕男・国枝武喜氏追悼登山 】 伊吹山北尾根 小倉 幹雄

  • 日程:2012年5月20日(日)
  • 参加者:村田正、佐竹良、犬飼進、小倉幹、安藤正、藤井利、清水き、桑原美、岡田裕、竹森せ、岩田嘉、清水浩、川合幸、大野益、羽賀和、大原和、犬飼芳、古林定、小倉厚、林旬子、高木基、和田ゆ、馬場昭
  • 行程:大垣7:00=国見峠8:15~40-国見岳(1126)9:20-大禿山(1083)10:10-御座峰(1070)10:50~12:00-静馬ケ原13:20-笹又(さざれ石公園)15:00=大垣16:10
  • 地理院地図 2.5万図:美束

 今年1月に亡くなった高木碕男、国枝武喜両氏は当会の創立のメンバーであり、伊吹山北尾根登山道(大垣新道)を開いた事業のリーダーでもあった。2人をしのんで伊吹北尾根御座峰で追悼式を計画した。

 総勢23人はマイクロバスで登山口の国見峠の広場に着き、急坂の登山道を歩き出した。幸い薄曇りで、微風もあって汗もかかずにKDDIの電波塔跡地に着いた。御座峰までアップダウンする尾根の登山道は乾いていて快適である。道沿いにはヒトリシズカ、チゴユリ、イカリソウ等の花々があちこちに咲き競っていた。(後で調べると20種類以上あった)。期待したヤマシャクヤクも点々と白い花を開いていた。稜線では多くの登山者と行き交った。大禿山から100mほど下り、登り返すと三角点のある御座峰に到着した。

 わが会が成し遂げた登山道開設の記念銘板が13年前に御座峰に設置された。ステンレスのプレートは文字が少し剥げているだけで健在だ。その前に簡易の祭壇を設け、わが会友である高木基揚師を導師に追悼の法要(写真)。まず、1分間の黙祷。読経のあと、全員が焼香。次いで基揚師から両故人の思い出などを織り交ぜた御説教を拝聴した。

 南に向けて県境尾根を下り始める。伊吹山ドライブウエイ手前の静馬ケ原には、以前高山植物の花が多く咲いていたが、今はササに覆われて見当たらない。ドライブウエイの下部に沿う道脇にはニリンソウが群集。かれんな花が咲いていた。笹又へ下る峠ではリハビリ中のわが会の丹生統司さんが置き紙を残していた。「11時半まで登ってきたが、寒いのでさざれ石公園にいます」とあった。笹又までは急斜面の下りだが、コナラ、ブナの新緑に覆われていて気持ちが良い。心配していたヒルとも出会わなかった。

 1963年に開設された大垣新道は一時廃道手前のごとくに荒れた時もあったが、春日村(現揖斐川町)の定期的な整備により復活した。本日、多くの登山者が訪れる盛況ぶりを実感できた。多謝。

<ルート図>

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