大垣山岳協会

市民登山 国見岳 2013.05.19

国見岳

月報「わっぱ」 2013年6月(No.379)

【 月例山行(市民登山) 】 国見岳 ( 1170m △なし ) OM

  • 日程:2013年5月19日(日)
  • 参加者:L.OM、SY、NT、FT、OS、AM、SM、KS、KM、FM、GT、TS、KM、YT、OK、SE、TY、OY、YA、SI、一般市民参加者(9名)
  • 行程:大垣6:45=鈴鹿スカイライン蒼滝トンネル出口駐車場8:25~35-藤内小屋9:35-ゆるぎ岩(写真)11:15~25-国見岳頂上11:40~12:25-国見峠12:45-藤内小屋14:05-駐車場15:00=大垣17:00
  • 地理院地図 2.5万図:御在所山

 近年御在所岳一帯は人気が高く、土日は多くの登山者でにぎわう。雨模様の予報にもかかわらず、私たちのマイクロバスが着いたころ、スカイライン沿道の駐車場はどこも満杯だった。

 総勢29人の内、一般参加者は9人とやや寂しい数だった。薄暗いスカイラインの蒼滝トンネルを抜け御在所裏道登山道に入る。裏道の北谷は2008年9月の集中豪雨で大きく破壊された。日向小屋付近に大きな砂防堰堤が出来て様相は一変し、登山道も大きく変わった。右岸を大きく高巻いた後、北谷に降り、やがて藤内小屋に着いた。

 復興なった藤内小屋では、さらに1棟の建設工事が進んでいた。小屋から北谷の河原に架かる丸太の橋を渡り、国見尾根の支尾根末端に取り付く。

 10年ほど前のガイド地図(例えば昭文社2001年版)では北方に分岐する枝谷の奥にある三岳寺跡の一角を過ぎ不動ヶ谷から国見不動滝(岳不動)を高巻きして国見尾根に出る登山コースが出ているが、斜面崩壊により登山禁止となった。その前後に、支尾根経由の新道が造られた。私たちはいきなり急斜面をあえぎながら登る。

 低木帯の中の道は明瞭で、道脇にはイワカガミ、ハルリンドウ(又はタテヤマリンドウ)の赤や紫の花がひっそりと咲いている。群生するアズマシャクナゲもわずかながらピンクの花を見せてくれる。

 1004mの標高点でやっと平坦部に出て小休止。眼下に四日市方面がよく見え、北谷対岸には藤内壁が立っていた。一の壁、バットレスをクライミングしている人の姿が見えた。20~30歳代前半まで会の仲間たちと頻繁に藤内壁へ通った記憶がよみがえる。

 尾根は各所で両側が切れ落ちていて慎重に木の根っこをつかみ上がる。やがて、「ゆるぎ岩」と「天狗岩」が向き合っている巨岩帯。少し風は強いがゆるぎ岩の上に登りスリルを味わう人もいた。

ゆるぎ岩

 尾根は傾斜がゆるくなり稜線に出る。アカヤシオの花はほとんど散り落ち、シロヤシオの花はまだほんの少しだった。県境尾根で右へ折れすぐ低木帯の中の国見岳頂上に着いた。白いガスが辺りを包み少し寒い。茂みの中の空き地でにぎやかに昼食を取った後、国見峠から裏道を下山した。天気予報通り、13時半ごろに雨が降りだした。雨具上下を着けて結構急な北谷筋を下った。

<ルート図>

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