【 個人山行 】 蕎麦粒山 ( 1296.6m Ⅱ等▲ )報告 丹生統司
- 日程:2020年3月7日(土) 快晴
- 参加者:L 丹生統、大谷早、小栗敦、佐藤大
- 行程:ジャンクション南尾根末端駐車地7:10-ジャンクション標高1000m8:55-最低鞍部10:10-蕎麦粒山山頂11:30
新型ウィルスの騒々しさから逃れて西濃近辺一番の降雪地帯である旧坂内村を訪れた。だが今季の雪不足は何処も同じ、少ない雪をはねて起きた木々はもう春の芽出しを始めておりブナの芽は赤く膨らんでいた。もうそこまで春が来ていることを実感した山行であった。大谷川左岸工事のゲート近くに昨年はあった橋はなく「エイヤアー」気合を入れてツボ足で素早く渡った。
ブナの幹にクマの爪痕、よほどデブの熊だろうかズルズルと爪痕が長い、果たして登れたのか気になる。
目指す蕎麦粒山だがつい騙されるが見えているのは標高1200辺りで山頂は奥に一部見えているが遠い。
足元にわずかな雪があるのみで笹は立ち上がっている。ストックが藪に掛かり難儀を強いられた。
尾根の天然ヒノキは健在でここから見える広瀬集落の景色が好きだ。数年前までは雪が多く坂内側に大きな雪庇が張り出しており緊張して通過したが今年は高度感が感じられない。
背後奥の左は金糞岳から右に尾根を辿ると土蔵岳(次週山行予定)土蔵岳の奥は横山岳である。
山頂に着くとこのあたりと勘に任せてストックで探ると一発で掘り当てた。今日は勘が冴えていた。
山頂に着くころには春山のような陽気で空は群青色に。後方は白山と手前は能郷白山である。
左は土蔵岳から続く岐阜・滋賀県境の山々から上谷山と三国山が白い。中央双耳峰に見えるのは左が高丸、右が三周岳である。その右が烏帽子山。そのまた右奥が美濃又丸から笹ヶ峰。
左から笹ヶ峰から金草岳(双耳峰)中央黒いのが冠山~若丸山。背後の白いのは部子山と銀杏峰、右極めて白いのは白山と別山(白さが格段に違う)
貧雪の今季でも白山と別山の白さは際立っている。その右は能郷白山、隣の小蕎麦粒は藪が濃くて相当難儀を強いられるだろう。
この数年、冬季に一度は必ず訪れる蕎麦粒山だが昨年も貧雪を嘆いたが今年は雪がないに等しく藪をかき分けて訪れた珍しい冬の山頂であった。このまま温暖化が進むと北海道でしか冬山を楽しめなくなりそうで心配だ。完
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