【 個人山行 】 蕎麦粒山 ( 1296.6m Ⅱ等△ ) 丹生 統司
- 日程:2018年12月15日 曇り時々晴れ
- 参加者:丹生統(単独)
- 行程:車止め6:50→ジャンクション8:55→最低鞍部10:20→蕎麦粒山頂12:15→駐車地16:00
明るくなるのを待って出立、大谷川への降り口を捜していたら上流に橋が見えた。10年ほど前にも立派な橋があったのだが流されてその後は飛び石で渡っていた。ラッキーと思い近づくと橋は上流に30°ほど傾いていた。加えて濡れて一部凍っており、ストックでバランスをとりながら渡った。
出発時には小雪が舞っていたが時折青空が現れた。雪は標高650m辺りから現れジャンクションへの急登は落ち葉の上の新雪がよく滑った。温度は低くジャンクションでヤッケと厚手の手袋を着けた。
ジャンクション(標高1000m)までくれば楽に歩けると思ったが積雪が20㎝ほど足りなかった。笹が右に左に倒れ抵抗、藪漕ぎで頭から雪を被った。それでも蕎麦粒の秀峰に勇気をもらって前進あるのみ。
最低鞍部の斜面は風が吹き抜け凍ってカチカチでツボ足の下降は注意を要した。鞍部付近は特徴的な二重山稜となり立派なブナが林立している。何度来てもいいところだ。
この天然ヒノキも見事、積雪期は枝の脇を潜るように通過するが雪の少ない今日は幹の太さに感激した。
そして眼下に大谷川の下流に坂内広瀬の集落とその先に鍋倉山、貝月山が見えた。伊吹山は残念ながら雲の中。
またしても笹とソヨゴとシャクナゲの藪が行く手を遮る。此処でストックを捨て藪に突入した。
見上げれば青空に映える自然の芸術に魅了される。太陽がこの芸術品を壊さぬよう願った。
約4時間半かけて山頂着、点名・蕎坪山三角点は埋もれていたが新雪を払うとすぐに出て来た。
北の方角手前は小ソムギ、その左先に能郷白山が見えるはずだが、低い雲に遮られて残念ながら見えない。
黒津山と天狗山、左端はミノマタ、奥に小津三山(右から権現山、中央が花房山、左端が雷倉)
南西には金糞岳が長い長大な尾根を北に向けていた。この尾根が金糞岳をより雄大に見せているのだ。
西には高丸(黒壁)烏帽子山が、烏帽子からホハレ峠に向け長大な尾根が蕎麦粒へ繋がっていた。
写真撮影と360°の展望を楽しむと直ぐに下山に掛かった。途中徳山側に何カ所かの岩場が凍っており、ツボ足には注意が必要だった。今回アイゼンは持参していない。それに新雪の藪漕ぎで手袋が濡れて指の感覚が麻痺していた。早く逃げるが得策だ。
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