大垣山岳協会

少雪の蕎麦粒山 2019.02.23

蕎麦粒山

【 個人山行 】 蕎麦粒山 ( 1296.6m Ⅱ△ ) 丹生 統司

  • 日程:2019年年2月23日(土)晴れ
  • 参加者:L 丹生統,、小倉幹、後藤正、北川洋、林 旬、柴田悦、大谷早、小栗敦、藤野一、吉田千
  • 行程:大谷川ゲート前駐車場6:30-ジャンクションP8:34-蕎麦粒山10:32~11:20-駐車地13:54
  • 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬

 3日前までの天気予報は降水確率80%であったが一昨日は曇りとなり昨日から急転晴れマークに、嬉しい誤算だが今季3度目の雪山講習は随分気をもまされた。大谷川に架かる橋は昨年12月15日には斜めで不安定で歩き辛かったが今日は修復されており両足を乗せて正常に歩けた。

 今日の雪山講習のペースメーカーは後藤正君にお願いした。何度か岐阜岳連の雪上講習に参加しており指導者として勉強中である。休憩指示などもお任せした。雪山の先頭はパーティーの歩行状況等を把握しながら最良ルートを決めて導く。トップの力量でメンバーを危険に晒すこともあれば、へばらすことも、その山行の良し悪しがかかった重要な役務で強いだけでは務まらない。

ジャンクションピークの積雪量は60㎝ほどか、木々の間から目指す蕎麦粒山のピラミダルな雄姿が見えた。

蕎麦粒山が見えた

 例年ならこの辺りは吹き溜まりで腰まで潜りルートは徳山側樹林帯の中を歩く、強風で雪が飛ばされ少ないからだ。しかし今年の雪不足はすでに4月の雰囲気で快適に春山を楽しむ感覚で歩けた。少し風はあったが穏やかな春山のような陽気、時折落とし穴にはまったが快適な稜線漫歩を楽しんだ。
1075mPから最低鞍部付近の尾根は立派なブナが林立、ブナの梢に青空が目映く芸術家になった気分。

最低鞍部付近で休憩

 2月と思えない貧弱な雪稜だ、5年ほど前までは大きな雪庇が大谷川側に3mは張り出していたのだが。

 幾度かニセ山頂にダマされ山頂稜線に着いた。ここも5年前なら雪稜の峰は歩けず旧徳山側の樹木際を歩かされた。急斜面の堅雪トラバース歩行は辛く頂稜部に近づきすぎ、その度に修正した記憶がある。

やれやれやっと山頂に、峰続きのコソムギの鋭鋒がカッコいい。正面奥に奥美濃の王能郷白山が雄大だ。

 そして恒例の万歳三唱、今日は終始トップでメンバーを安全に牽引した後藤正君にお願いした。

 下山後駐車地で20分ほど「12の事例による山の反省資料」を配布して勉強会を行った。普段山で口酸っぱく言っていることを箇条書きにしたものである。今回私のワカンの紐が切れた、「点検」を追加すべきだったと反省しきりである。早速「紐」を購入したが税抜きで3000円也、山の道具は高い。

<ルート図>

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