大垣山岳協会

雷倉 2015.03.08

雷倉

月報「わっぱ」 2015年4月(No.401)

【 初級冬山講習 】 雷倉らいくら ( 1168.6m Ⅱ△ ) 北川 洋一 

  • 日程:2015年3月8日(日)
  • 参加者:L.古林定、他10名
  • 行程:大垣5:00=揖斐川町公民館5:20=小津・高地谷駐車地6:20-渡渉(尾根取り付き)6:50-ジャンクションピーク9:45-雷倉山頂1040~11:40ジャンクションピーク12:15-渡渉13:50-駐車地14:20
  • 地理院地図 2.5万図:樽見

 雷倉へは登山道のある根尾の八谷集落からが一般的だが、今回は揖斐川町小津集落から高地谷を詰め、北に向かう尾根を登るコースだ。高地谷に入ると、林道とは思えない立派な道路の工事が進行中だ。車は天狗谷出合(288m)まで入れた。駐車地には先行の車が止っていた。釣り人らしく、時間が早いのか仮眠中のところを我々の到着で起こしてしまったようだ。

 とぎれとぎれの積雪の林道をツボ足で歩き始め、やがて中又谷、樽谷の二俣に着く。道は続くが、橋が流失、寸断されていた。渡渉を終えて、一休みした後、両谷を分ける尾根の末端を東に回り込むと「花房滝」遊歩道の案内標柱があった。現在通行止めで、歩道も崩壊している、歩道は更に北に続くが我々は尾根の中心を目指し木につかまりながら上ると踏み跡が現われた。倒木、枝がうるさいが道があるのは有難い。

 500m付近で輪かんを装着。細い尾根では雪が薄くて踏み抜くこともあり難儀する。

 上空と東側は青空が見えるが、西方向の花房稜線は厚い雲の下、風も強くなってきた。花房山からの稜線が交わるピークから右に植林と雪庇の間を進む(写真①)。雪庇は最大2mほどもあり、うかつには進めない。傾斜が緩むころ雪面も広がって山頂も見えるはずだが、濃霧で確認できない。急斜面を登りきり、山名板を探すが雪の下のようだ。全員が揃い、古林さんの音頭でバンザイ。

写真①

 山頂の雪の上で、お昼休みを過ごしているうちに、雲に隠れていた東のツルベ岳から北尾根が見えてきた。下り始めると次第に青空が広がり花房山が美しい形を現し、右に視線を転じれば徳山ダムも確認できた。雷倉からタンポへ続く長い尾根と林道、昨年(2014/3/28)単独で周回した時に通った中腹の白倉林道がくっきり視界に入った。雪が消えると下山ルートもあやふやになったが、衣斐さんが付けたペナントを頼りに下った。

<ルート図>

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