月報「わっぱ」 2013年11月(No.384)
【 一般山行 】 西穂高岳 ( 2908.6m Ⅲ△ ) 霜田 光子
- 日程:2013年9月28日(土)~ 29日(日)
- 参加者:L.佐竹良、小倉繁、竹森せ、杉本眞、平木勤、後藤正、米山多、大城幸、大原和、中野春、藤森ふ、霜田光、長野邦、大野ひ、越智洋
- 行程:
- 9月28日(土) 大垣6:00=岐南町役場=岐阜各務原IC=飛騨清見IC=鍋平駐車場9:45~10:05=新穂高ロープウェイにしほだかぐち駅10:45-西穂山荘12:00(泊)
- 9月25日(日) 西穂山荘6:00-独標7:20-ピラミッドピーク8:00-西穂高岳9:15~9:55-ピラミッドピーク10:55-独標11:40-西穂山荘12:30~13:05-新穂高ロープウェイ鍋平駐車場14:55~15:05=大垣20:55
- 地理院地図 2.5万図:笠ヶ岳・穂高岳
28日午前、笠ヶ岳、双六岳、白山、乗鞍岳、といった名だたる高峰が見えたロープウェイのゴンドラを下りて、標高2156mのロープウェイ駅から千石尾根を登り出す。コメツガやオオシラビソなど針葉樹林の木々の間からは明日目指す西穂の岩峰が連なっているのが見える。ちょうど正午に、にぎやかな西穂山荘に着いた。夜、20人部屋に15人で、快適な空間だったが、暑くて寝苦しかった。
29日も透き通るような快晴。いよいよ西穂高岳へ向う。直前に38人の大パーティーが先行、渋滞気味となり快調に歩けない。
西穂独標までのなだらかな尾根からは、東に八ヶ岳、南に乗鞍岳、西に白山が随時見えた。突然、ひじりちゃんが「富士山が見える」と叫んだ。甲斐駒ケ岳の向こうに小さな頭が見えていた。足もとには夏の花も終わりタカネツメクサ、シラタマノキがわずかに残っていた。
独標からは狭く険しい大小のピーク、岩稜帯のアップダウンを繰返す。たくさんの下山者とのすれ違いには危険が伴い気を遣った。岩陰に3羽の雷鳥を見つけ、心が和む。恐がりもせずに餌探しをしている。後の方の羽根がもう白く変色していた。目の前の岩には、イワヒバリもチョコチョコ歩いていた。
やっとの思いで山頂に着いて休憩していると「ガシャ、ガシャ」と異様な音がした。
ヘルメットをかぶった軽装備の青年が私たちを避けようと通り抜けた時、足を踏み外して岳沢側に滑落。3mほどで止まり自力ではい上がってきた。一瞬の不注意が大事を引き起こすことを知った。山頂からは、穂高連峰・槍ヶ岳・遠くは八ヶ岳など360度の大パノラマを満喫した。
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