大垣山岳協会

鳳凰三山縦走(地蔵岳、観音岳、薬師岳) 2012.08.25-26

鳳凰三山

月報「わっぱ」 2012年9月(No.370)

【 一般山行 】
地蔵ヶ岳 ( 2764m △なし )、観音ヶ岳 ( 2840m Ⅱ△ )、薬師ヶ岳 ( 2780m △なし )
小倉幹雄

  • 日程:2012年8月25日(土) ~ 26日(日)
  • 参加者:小倉幹、佐竹良、小倉繁、高見眞、清水き、後藤友、竹森せ、桑原美、米山多、桐山美、大原和、犬飼芳、藤森ふ、長野邦、伊藤善、中野春、山田哲、岡本雅
  • 行程:
    • 8月25日(土) 大垣4:00=韮碕IC=青木鉱泉9:05~40-ドンドコ沢登山道-白糸ノ滝13:10-五色ノ滝14:50-鳳凰小屋15:35
    • 8月26日(日) 鳳凰小屋5:00-地蔵岳6:10~7:00-観音岳8:35~9:15-薬師岳9:45-中道-御座石11:40-林道終点13:30-青木鉱泉14:15=大垣22:30
  • 地理院地図 2.5万図:鳳凰山

 鳳凰三山は南アルプスでも登りやすく親しみやすい山として人気の高い山だ。登山道はいくつもあるが、今回は青木鉱泉からドンドコ沢を詰めて鳳凰三山を縦走後、中道を下る周遊コースとした。

 25日朝、青木鉱泉に着き、出発前に余分な荷物を持っていないか、抽出した2人のザックの中身を点検確認した。宿泊山行の場合、荷物が多すぎバテる原因となるケースがあるからだ。

 ドンドコ沢左岸の登山道はよく整備されていて登りやすい。最初の滝、南精進ケ滝は登山道から150mも迂回しているのでパスして進む。やがて斜面がきつくなる。登山道を覆う針葉樹林は日差しを遮ってくれるが、それでも汗がふきでる。登山道脇に咲いていたキリンソウ、レンゲショウマなどの花々をじっと見つめながら登ると、疲れも和らぐ。やがて白糸ノ滝、さらに五色ノ滝の展望地で休憩。五色ノ滝は滝の壁が五色になっていることから名付けたらしい。なるほど、うっとりする姿だ。やがて、登山道はゆるくなりドンドコ沢源流の河原に出る。テントが見えてきて宿泊の鳳凰小屋に着いた。

 翌早朝、小屋を出て急なシラベ樹林帯を進む。木立の間からご来光が差し込む。朝日が樹林を照らし幻想的な輝きを見せる。樹林帯をぬけ正面に地蔵岳を見ながら白ザレの斜面をジグザグに登ると水子地蔵が多く安置されている賽の河原。右を見上げると地蔵岳オベリスク(写真①)がそそり立つ。オベリスクへは「各自登れる所」まで挑戦する。頂上の巨岩のチムニーにはトップロープがたらしてあった。佐竹、竹森、山田の3氏が頂上に立った。

写真①

 広河原からの稜線出合、アカヌケ沢ノ頭に着くと、コバルトブルーの空の下に、甲斐駒ガ岳、仙丈岳、北岳、間の岳、農鳥岳など南アルプスの3000m峰の数々が一望でき、東には富士山、北には八ヶ岳連峰が遠くに控えていた。

 主稜線には若い男女の登山者が多く華やかな雰囲気だった。観音岳手前のコルへ下る。急な花崗岩の岩場を越して観音岳の頂上に立った。頂上から360度展望できた。食事をかねて大休憩する。

 薬師岳まではなだらかな稜線の道を進んだ。中道下降点に、荷物をデポして薬師岳を往復。中道に入った。高度差1500mを一気に下る激しい降下だ。ひたすら下り続けてようやく林道に出た。2日間とも快晴に恵まれ幸せな夏山でした。

<ルート図>

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