大垣山岳協会

大船山 2011.12.04

大船山

月報「わっぱ」 2012年1月(No.362)

【 忘年山行(月例山行) 】 大船山 ( 1159.0m Ⅲ△ ) 安藤 正明

  • 日程:2011年12月4日(日)
  • 参加者:安藤正、村田正、渡辺一、佐竹良、渡辺正、近藤初、藤井利、小倉繁、久世勝、鈴木正、清水き、桑原美、渡辺和、竹森せ、桐山美、戸田松、米山多、羽賀和、大野単、大野益、大原和、大杉す、霜田光、高木節、田中善、都竹信、成瀬八、馬場昭、小倉厚、福元繁、水上徹、山田哲、河合林、阪井俊
  • 行程:大垣6:00=大垣IC=恵那IC=国道257号・道の駅(福寿の里)=上矢作町プール(駐車)8:15~8:30-登山口8:35-石仏群9:10-展望広場9:45~9:55-蝮岩10:20-大船神社10:50-大船山11:20~12:30-展望広場13:20~13:40-駐車地点14:40=大垣17:15
  • 地理院地図 2.5万図:横道

 忘年山行に選んだのは信仰と巨樹の山として知られる大船山(おおぶねさん)。岐阜、愛知、長野の三県境の地、恵那市上矢作町にある往古からの名山だ。34人もの参加があり、中型バスをチャーターした。前夜の雨から一転、予報通りの好天に恵まれた。

 上矢作町の中心地にある町プール駐車場に到着し、すぐ近くのJA横の階段を上がる。ここが登山口だ。よく踏み込まれた広い道が尾根筋を伸びている。登り初めは勾配もあるが直ぐにゆるやかになる。やがて道筋に幾本かのアカマツの大木が現れる。4km、336本におよぶ岐阜県天然記念物で、日本名松百選指定の松並木の始まりだ。

 樹齢180年とされる巨樹が青空に突き上がる姿に圧倒されながら歩く。道は登山道というより、この先にある大船神社までの古い参道であり、松並木は村人たちの信仰の証しでもあろう。ただ、松喰い虫によって朽ちた大木が転がる光景に世代交代の難しさを感じた。松の幹に付いている番号を追って進む。やがて五霊神を祀った石仏群。さらに進み階段状の道を上がると南斜面が開けた展望広場に出た。直ぐ横には中電上村発電所の水路がある。眼下に日本の美しい農村の原風景が広がり心が安らぐ。

 水路のフェンスの横を通り、少し登ると西国三十三観音の石仏が並ぶ三叉路。その先で舗装道路に出た。再び入った山道の曲がり角に「蝮岩」があった。何故、蝮岩か形状からは理解しがたい。

 やがて急な石段を左に登り切ると大船神社の境内だった。奈良時代の山岳仏教を起源とすると言われる神社の本殿で参拝し、県の重要文化財指定の内部彫刻を観賞した後、左奥に天を突くようにそびえる弁慶杉(写真①)の下に立つ。樹齢800年とも2500年とも言われ、樹高40m、周囲13,6m。県の天然記念物だ。

写真① 弁慶杉

 社殿の奧を越して南斜面をジグザグに進み、雑木林に囲まれ山頂に着く。展望は良くない。東側の切り開きから岐阜県初の風力発電の風車13基が目の先に見えた。

 バンザイ三唱は「名松」にちなんで戸田松男さんに音頭をとっていただき忘年山行の無事を祝った。

<ルート図>

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