大垣山岳協会

日照岳 2016.04.09-10

日照岳

【一般山行】 日照岳 ( 1751.3m Ⅱ△ ) 清水 克宏

  • 日程:2016年4月9日(土)~10日(日)
  • 参加者:L.丹生統、SL.西村洋、堀 義博、竹森せ、衣斐剛、杉本眞、大橋辰、柴田悦、小林和、林旬子、後藤正、清水克
  • 行程:
    4月9日(土) 大垣(集合)5:30=荘川IC=国道156号=三角点名上長脇(773.2m駐車)8:00―1015m地点9:00~10―1255m地点10:30(テント泊)
    4月10日(日) テント場7:00―1610m地点8:40―日照岳山頂9:15~10:00―テント場(撤収)11:15~11:55―鉄塔12:40―登山口13:10=荘川道の駅桜香の湯(入浴・解散)
  • 地理院地図 2.5万図:御母衣

 日照岳は、御母衣ダムの西に立ち上がる両白山地の山。湖底に沈んだかつての岩瀬集落にとっては、朝日が最初に照らす山だったという。その山名由来のように地元住民に親しまれた山だが、その住民たちは不在になって久しい。

 晴れ上がった9日朝、国道沿いの4等三角点に近い送電線巡視路から重い荷を背負い登り出す。路傍にかつての集落のものだろう、古い墓標がたたずむ。暖冬の今年は、巡視路沿いに全く雪がみられず、キクザキイチゲの花が咲き始める。

 せせらぎを2度渡り、送電鉄塔に至ると巡視路は果てる。例年なら、このあたりから雪を踏むと言うが、灌木の茂みが続く。尾根筋に上がるとブナに、ミズナラ、ネズコ(クロベ)、サワラ等の巨木が混じる。ごつごつ太い根が丸見え。本来は雪に耐えるためのもののはず。標高1250mの平坦地でテントを設営する予定だが、そこに飲料水を取る残雪があるかどうか、丹生リーダーやトップを行く西村さんらは気をもんでいた。幸い、残雪の近くに平坦な好適地を得た。落ち葉のふかふかじゅうたんの上に3張りのテントを設営した。

 テント脇の太いブナの幹にある赤ペンキ印は、頭上3mほどの高さ。 例年なら、その辺りまでしっかりした雪の中のはず。

 図らずも暖かいテント場。午前11時過ぎから、雪に持参のビールを冷やしながら、長い長い憩いの時を過ごした。

 10日朝、テントに寝袋などをデポし出発。残雪前提のルートなので、刈り払いもなく、ストックや背中のピッケルに枝が絡まって難渋しながらやぶをかき分けていく。標高1500m辺りから、ようやく残雪ツボ足歩行だ。巨木揃いのブナ林の北に、三方崩山が顔をのぞかせる。ブナのこずえ高くに、「熊棚」もみられた。

 1600mほどで稜線はぐっと狭まる。本来、雪庇ができて通過に肝を冷やすはずのポイントも、今回は楽々通過。山頂直下に至ると、さすがにしっかり残雪の世界。

正面に山頂

 白山を仰ぐ日照岳山頂に並び立ち、会長就任後初山行の堀さん初め12人の全員で万歳。丹生さんたちは、ピッケルやスコップで2等三角点「尾神岳」の標石を探り出そうと奮闘したが、1mほどの分厚い雪に降参、あきらめた。

 西に連なる白山連峰の長い白い稜線をまずは拝んでから四方を眺める。南の大日ヶ岳(1709m)のほか、芦倉山(1717m)、丸山(1786m)にも心がそそられる。北から東にかけ、三方崩山(2059m)、籾糠山(1744m)、帰雲山の大崩落地が目印となる猿ヶ馬場山(1875m)、御前岳(1816m)など。春霞で ややぼんやりだが、360度の展望が得られた。

 この山行は当会の雪上技術講習会であった。だが、残雪が少なすぎて、アイゼン歩行訓練もピッケル制動訓練もできなかった。でも、ともあれ残雪を踏めたことに満足して、御母衣ダムに向け下山した。

<ルート図>

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