大垣山岳協会

寒陽気山 2023.02.12

寒陽気山

月報「わっぱ」 2023年3月(No.496)

【 一般山行 】 寒陽気山 ( 1108.3m Ⅲ△ ) 田中 恵子

  • 日程:2023年2月12(日) (曇りのち晴れ)
  • 参加者:L.丹生統、岩田嘉、加藤美、佐藤大、柴田悦、竹森せ、田中恵、林 旬、宮川祐、宮澤健、森川浩、山本知
  • 行程:中之江駐車場6:00=白川口=大多尾峠8:20-寒陽気山9:30〜10:20-大多尾峠11:25=大山白山神社=中之江駐車場15:30(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:神土(飯田11-3)、付知(同11-1)[北緯35°37′、東経137°23′]

 1月後半に10年に一度クラスの大寒波がやってくると世間は大騒ぎでしたが、このあたりはこちらが望むようには雪は降らず積雪も少なめです。この山ならもしかしたら雪が楽しめるかもと思い、参加の申込みをしましたが、山の情報サイトで見る限り、昨年末のクリスマスあたりの情報で更新は止まったままでした。

 寒陽気山は会の美濃百山A級に選定されており、その美しい山容から地元では柿反(かきぞれ)富士とも呼ばれています。登山口は白川町と東白川村を結ぶ県道72号線の大多尾峠にあります。通常ならこの時期には道路の凍結を心配しなくてはいけませんが、今日はその心配はほぼ無く、2時間程で登山口に到着しました。

 今日の参加者は12名で、その中には会の長老Iさんの名前もあります。実はIさん、昨年12月にも理事長、K山さんらと一緒にこの山を登られていました。

 Iさんを先頭に、笹の生い茂った登山口から歩き始めます。笹薮をしばらく進むと明瞭な登山道が開けます。その両側は檜の植林帯で、陽は当たらず、展望の開ける場所もありません。しばらくは、急な登りが続きますが、まだ冬眠中のコシアブラの木やつるりんどうの小さな株を眺めながら、ゆっくりと頂上を目指します。

登山開始

 標高が1000mを超えると、登山道にやっと雪が現れはじめました。歩き始めて1時間ほどで三等三角点(点名・新巣)のある頂上へ到着です。頂上は少し開けてはいますが眺望はあまり良くなく、所々に馬酔木の木が自生しています。三角点の横には、地元の小学校の集団登山の記念碑が建てられていました。

寒陽気山頂で参加者一同

 十分時間はありましたが、思ったほどは日差しが無く、じっと腰をおろしていると体が冷えてきましたので、早々に下山しました。

 登山口に戻ってきましたがまだお昼前で、途中にある大山白山神社に寄ることになりました。この神社は、海抜862mの標高にあり、西暦718年、僧泰澄によって創祀されたとのことです。拝殿には32枚の色彩で描かれた天上絵が飾られています。拝殿の右側には、奥の院に続く階段があり、その途中には国の天然記念物に指定されている、大山の大スギ(周囲8.9m、樹高39m)が鎮座しています。傍に近づいて見上げると、その大きさに圧倒されてしまいました。木の幹に手を当てて自然のパワーをいただきました。奥の院の脇には三等三角点(点名・白山)があります。御嶽山方面に展望デッキが作られていましたが、残念ながらこちらでも姿は拝めませんでした。

 天気はこのまま春かなと思えるほど温かくなり、早々と大垣へ向け帰路につきました。それにしてもIさん、時々ご一緒させていただきますが、その力強い歩きには頭が下がります。お天気の良い日には、毎日池田温泉まで歩かれるとの事です。まさに継続は力なりを体現されています。今回はS君の車に乗せて頂きましたが、温かい陽気の中、少し遠回りをしてドライブを楽しみました。車内で話に夢中になっていると、人間ナビがあてにならないです。慣れない方面への運転 ありがとうございました。

<ルート図>

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