月報「わっぱ」 2013年12月(No.385)
【 月例山行 】 寒陽気山 ( 1108.3m Ⅲ△ ) 藤森 ふじ子
- 日程:2013年11月17日(日)
- 参加者:L.犬飼進、佐竹良、丹生統、安藤正、鈴木正、桑原美、竹森せ、説田敏、桐山美、米山多、大城幸、大野益、加藤冨、霜田光、長野邦、小倉厚、杉野一、山田哲、藤森ふ
- 行程:大垣6:30=国道21号=国道41号=大多尾峠8:40~55-寒陽気山10:00~11:10-登山口12:00=大垣15:00
- 地理院地図 2.5万図:神土・付知
寒陽気山と聞くたびに山名の由来を知りたかった。調べてみると、麓の柿反からこの山を見ると、「とても寒いのに暖かい日が射すから」(東白川村HP)。また、「夏でも寒い村で一番寒いから」(東白川小学校の先生)とも言う。白川街道(県道62号)を進み神土から大多尾峠の登山口。大きな道標が立つ登山口はすでに標高785mもある。頂上は1108mなので、標高差300余m。心にゆとりを持てる行程である。20分間ほどはヒノキが植林された緩やかな上り、皆の声も心なしか弾んで聞こえる。
ヒノキ林ばかりで眺望はよくないが、風もなく穏やかな自然の中を気持ちよく歩き頂上稜線に出ると緩やかな下りとなり、少し登り返して頂上に着いた。「全校登山登頂記念」の木柱が立ち、児童たちが登頂記念に名前などを書いた平たい石が幾つも置いてあった(写真)。願いごとを記した絵馬もたくさんぶら下げてあった。東白川小学校は学校登山をしているらしい。
頂上切り開きで早めの昼休みをしてから、時間もあるので佐竹さんからザックの背負い方などの講習会。ザックの背負い方は、ヒップベルトの中心線がほぼ骨盤(腰骨)の上あたりにくる位置で締める、ショルダーストラップを引いて、肩ベルトの長さを自分の体に合わせて調整するなどしてザックの加重を腰・背中・肩・胸に分散させる。これで楽に担げて疲労を軽減でき、ザックに振られることがない。
ヒノキの植林に包まれた寒陽気山であったが、下層には山菜としておいしいコシアブラの葉が淡黄色に、ムラサキシキブの実は紫色に色付いて輝いていた。
学校登山のことが気になって東白川小学校に電話で聞いてみた。副校長先生によると、東白川の自然を肌で教えるために、28年前から年に一度全校登山を続けている。村内にある1000m以上の6山に順番に登っている。今年は4月27日に尾城山(1133m)に登った。つまり、6年間で全部登るように計画している。登山では1年生から6年生まで縦割の小グループを編成して行動。大きな子は小さな子の世話をする。大きな子は他者を思いやる心、小さな子は世話になった感謝の心も育つ。都市部の学校でも参考にしたい登山教育だと思った。
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