【 個人山行 】 寒陽気山 ( 1108.3m Ⅲ等△ ) 丹生 統司
我が会には慣れ親しんだ地元美濃の山を百山指定(A級30山、B級30山、C級40山)しており完登者を総会で表彰しバッジ(A級・銅、B級・銀、C級・金)を進呈している。A級完登迄あと3山と迫った87才会員の応援報告である。
- 日程:2022年12月8日(木) 曇り後晴れ
- 参加者:岩田嘉、桐山美、竹森せ、丹生統
- 行程:大多尾峠9:09-寒陽気山10:23~11:08-大多尾峠12:21
- 地理院地図 2.5万図:神土・付知
深田百名山、日本三百名山を完登した我が会最高齢者の岩田氏であったが何故か美濃百山A級が3山、B級を3山残していた。先ずはA級完登、今回は寒陽気山にお供した。
大多尾峠登山口から笹を分けて入山したが斜面を越えると地形図に記載がない林道に出た。おそらく間伐の為の作業道だろう。以後の山道は整備が行き届いており歩きやすかった。
道の真ん中にどっさりと「熊のフン」が、かなり古いので1週間以上前に残した物だろう。
標高850mを過ぎると200mの急登が続いた。大石が多く落ち葉の下にも石が隠れており帰りは注意が必要と感じた。
82歳の桐山女史は岩田氏が目標であると公言する。彼が元気でいるから私も山へ行こうと勇気づけられると。73歳の若造である小生も彼らに刺激を貰っている。
背後に乳首に似た特異な山頂部を持つ箱岩山が黒川に裾野を落としている。黒川沿いに街並みが見えているのは白川町・柿反地区であろうか。
「見晴台まで100m」の看板があった。トラバース道を進むと苔むしたガラ場があり渡ると大きな岩の下に出た。岩下を捲いて急傾斜を登り岩上を目指した。
トラロープに案内されて岩の上に立つと北の展望が確保されていた。雲が流れると白く雪の着いた山の裾野が見えて来た。御嶽山だろうと見当がついた。西にも雪を抱いた山並みの裾野が見えている、白山だろう。
斜面を登りきると尾根が南に続いており辿ると10mほど下降して緩やかに登っていた。急傾斜地では少し辛そうであった岩田氏だが傾斜が落ちて調子が出て来たようだ。撮影していると置いて行かれた。
登山道脇の石は苔むしている。帰りはスリップに注意しないと、平均年齢79歳の今日のメンバー、骨は相当もろくなっている。一歩一歩に安全を言い聞かせて歩く。
斜面を登り切って300mほど歩いただろうか足元に丈の低い笹が出て来ると目指す高みが透けて明るい。どうやら山頂のようだ。
山頂到着、点名・新巣(Ⅲ等△1108.3m)の三角点周りには地元の小学生と思われる集団登山で持ち上げた小石が石柱を囲っていた。傍のアセビの木には絵馬も括られていた。
美濃百山A級28座登頂!残すは「雨乞棚山と富士見台」2山である。年内に終えたかったが冬を迎えてしまった。
意外にも早く寒陽気山を終えたので大山白山神社(白川町水戸野)に寄ることにした。この神社は標高862mの山頂に有って白山開山の泰澄太師の勧請で養老2年(718年)創建と伝えられている。檜皮葺の拝殿の天井絵は寛政12年作で花鳥風月が描かれ貴重なようだ。
本殿への階段途中の脇にある大杉は国の天然記念物に指定されている。樹齢は700年と1200年と看板が2ツ有ってどっち?だがとにかくデカイ。良いものを見せていただいた。
本殿脇上には点名・白山(Ⅲ等△862.47m)本日2つ目の三角点ゲットとなった。
87才の現役会員岩田氏は朝5時から3時間のウォーキングを雨の日も風の日も雪の日も毎日欠かさない。酒を断ち食事は1日2食で飽食を戒め健康管理に敏感で自己に厳しい。あやかりたいが禅僧のような生活は到底真似が出来ない。
今年もコロナが終息せず中々思うように計画が遂行出来なかったが来年の春にはA級完登の万歳をしたい。来年は米寿である、A級完登と合わせてお祝いがしたいものだ。完
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