月報「わっぱ」 2022年10月(No.491)
【 一般山行 】 ブンゲン ( 1259.7m Ⅲ△ ) 三輪 唯夫
- 日程:2022年9月25日(日) (晴れ)
- 参加者:CL.林 旬、SL.丹生統、安藤正、岩田嘉、大谷早、小倉繁、小倉幹、桐山美、柴田悦、清水友、高橋文、田中恵、竹森せ、成瀬八、藤井利、藤井眞、藤野一、村田美、宮川祐、宮澤健、三輪唯、桃瀬日、山本知、塩川眞(体験)、佐藤大(沢)、中田英(沢)
- 行程:岐建荒尾駐車場6:55=品又谷林道ゲート8:10~8:25-品又峠9:00~9:05-リフト最終地点9:35~9:45-天狗岩コースリフト終点~ブンゲン10:50~11:55-品又峠手前13:10~13:20-品又谷林道ゲート13:55=岐建荒尾駐車場15:30(解散)
- 地理院地図 2.5万図:横山(岐阜11-2)
今年の夏は多雨にコロナの拡大が重なり山行の中止が続きました。また、私はコロナの濃厚接触者となり、山に行くことが出来ずに憂鬱な日々を過ごしていました。会員の皆さんにもそんな思いがあったのか? 今回は参加者が多いのに驚きました。品又林道経由24名(内体験参加1名)、竹屋谷経由2名の総勢26名がそれぞれのルートでブンゲンを目指しました。
車止めからの廃林道は、多雨の影響で舗装の上を水が流れて滑りやすく、所々に落石もあり注意して歩きました。品又峠からはスキー場のコースを歩き、歩き始めてすぐにそのゲレンデのリフトワイヤーが外されていることに気付きました。案の定ゲレンデは無整備で、花崗岩質の急傾斜を雨水が洗い、溝状に大きくえぐられた場所もあり歩きにくかった。
急登が終わると草原となり、良い休憩ポイントでリーダーの小休止の声。風は心地よく吹き抜け、腰を伸ばして一息つきました。丹生さんが体験参加のSさんにコンパスで地形図の見方を教えている様子は、なんとも微笑ましい風景でした。
小休止の後さらにゲレンデを進むと、谷は浅くなり大岩が所々に顔を出し、雨の多かった暑い夏もススキの穂とトリカブトの花で秋の訪れを感じさせてくれました。しばらく進むとブナが草原にまばらに点在し、ブナ林とは異なる自然と人間との整序を感じ、心を癒してくれます。
天狗岩コースリフト終点を過ぎて小さなアップダウンを繰り返してブンゲン山頂に着きました。山頂手前に大きな岩があると聞いていましたが見つからず、帰りに見つけることが出来ました。山頂には若い先客が見えて、多人数に少し驚かれた様子で申し訳なく思いました。
沢組はまだ到着しておらず、沢組を待って写真撮影するとのことで、先に昼食を摂りました。ブンゲン(点名・大岩谷)の名は、高木奏夫著「奥美濃・ヤブ山登山のすすめ」に記載してあります。
30分ほどして谷組が到着し、ヘルメット姿の2人を見ると頼もしく感じました。この会では、尾根・沢・岩そして雪山と四季を通じて各ルートから山頂に立つことが出来るのも魅力の一つです。季節やルートによって山の魅力を異次元に体現できるからです。
皆で写真撮影をして山頂を後にしました。私は次の山行を思い少し荷物を増やしましたが、15キロ・10キロ・・・とそれぞれに目的をもってリュックサックを担ぐ姿は、会員の意識の高さを感じました。
帰りは「山栗は小粒だが美味しい。栗ご飯、栗おこわが良い」など会話が弾みます。これも山行の楽しみの一つです。
40年ぶりに始めた登山は、20代では魅力を感じなかった奥美濃に魅了され、仲間のもとで登山を謳歌している私が今そこにいると感じています。
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