【 沢登り 】 ブンゲン ( 1259.7m Ⅲ△ ) 竹屋谷・北谷 清水 克宏
- 日程:2020年8月23日(日) 曇時々晴、にわか雨
- 参加者:L.伊藤正 はじめ8名
- 行程:岐建荒尾駐車場6:00=大平八滝駐車場7:05-竹屋谷入渓7:10-観音滝8:20-稜線11:00-ブンゲン山頂11:05-稜線北谷入口11:15-岩屋(昼食)11:40~12:00-両門の滝13:20-大平八滝駐車場4:00=岐建駐車場15:00(解散)
- 地理院地図 2.5万図:横山
ブンゲン(射能山)は、2万5千図に山名がない山で、北麓の奥伊吹スキー場の最高点から登山道が開かれている。今回は、岐阜県側揖斐川町春日美束の粕川西谷の源流部、竹屋谷・北谷の沢登りの計画である。
西谷の大平八滝の駐車場に車を止め、竹屋谷から登り、北谷へ下る周回の計画。メンバー8名には熟達の「沢屋」メンバーが多く、長丁場でもあり、少々緊張して入渓。
花崗岩の明るい沢で、大木のトチなど渓畔林が爽やか。大規模な滑滝から始まり滝が次々登場する。地元で遊歩道や滝の名の看板が付けられているのが、沢屋には少々お節介に感じられるかもしれない。
10mほどの落差の岩の間を滝の水がさまざまに飛び散る「気まま滝」が行く手に現れる。
トップのSLが、シャワークライミングし、ザイルを下してくれる。ザイルの扱いが要領を得ず指導を受け、訓練不足を痛感する。
大岩から流れ落ちる「流厳滝」を高巻きし、落差20mと最大の観音滝の下が遊歩道の終点。上流にはさらに名もなき滝が連続する。長いルンゼ状の滝では、手足を突っ張りながら登る。エキスパートたちは、シャワークライミングなどを自由に楽しみながら登高する。
標高1,050mほどの所でいったん緩斜面となり、滝の連続は終わり、幕営すると楽しそうな別天地となる。
再び、急斜面となりヤブをしばらく漕ぐと、ポンと岐阜・滋賀県境稜線上の登山道に出、5分ほどでブンゲンの山頂に立つ。全員で恒例の万歳。
山上は暑いので、L推薦の北谷の立派な岩小屋のある小平地まで下り、大休止。
北谷上部は、大きな滝はないけれど、時間を考え何度か巻いていく。中間あたりで、落差も大きく二又に分かれた立派な滝に出合う。メンバーは「両門の滝」と呼んでいるそうだ。
その下で一か所ザイルを出して、懸垂下降。
北谷下部には、大谷八滝という八つの滝があり、ここにも遊歩道があった。周辺最大の岩屋だという「トダナ岩屋」への道に合流、予定よりやや早く駐車地に戻った。きびしい残暑も、新型コロナウィルスもしばし忘れさせる、爽快な沢行だった。
コメント