大垣山岳協会

大洞谷遡行、笙ヶ岳 2022.06.26

大洞谷

月報「わっぱ」 2022年8月(No.489)

【 一般山行 】 笙ヶ岳 ( 908.3m Ⅳ△ ) 廣瀬 美樹

  • 日程:2022年6月26日(日)(曇り)
  • 参加者:L.平木勤、加藤美、後藤正、清水克、田中恵、廣瀬美、三輪唯、山本知
  • 行程:中之江駐車場5:00=大洞谷林道駐車地5:45~6:15-一ノ門7:20-二ノ門8:10-三ノ門8:40-大洞林道終点12:20~12:35-登山道(尾根組と出会う)13:15-笙ヶ岳14:50-(西尾根)-駐車地18:00=中之江駐車場18:45(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:霊仙山(名古屋9-1)、養老(同5-3)

 上石津町上原の集落で国道365号から大洞林道に入り、空き地に駐車。着替えを済ませザックを担いでから、沢靴を忘れたことに気がつきました。幸い三輪さんのご自宅が近いとのことで、取りに行っていただき地下足袋をお借りしました。ありがとうございました。出発が遅れてしまい、皆さまにご迷惑をおかけしました。

 駐車地から踏み跡を奥に進み、スムーズに入渓。堰堤を4つ巻きました。登りにくいところはリーダーにロープを出していただきました。

 今回は緩やかな沢をのんびりと歩く感じで、岩を登る場面は少なく、歩き方さえ気を付ければゴム底の地下足袋でも大丈夫でした。

 最初に現れたのは一ノ門。ゴルジュです。薄暗い場所にすっと切り立った両岸の岩壁が幽玄な雰囲気を醸し出していました。険しくなくて普通に通過できるのがありがたいです。さらに二ノ門、三ノ門と続きました。同じようなゴルジュです。木々の間から明るい光が差して風景が水面に映り美しかったです。

 その後はいくつか滝がありましたが、登らず巻きました。少し巻きにくいところもありましたが、上部からリーダーに肩がらみで確保してもらって一人ずつ順番に登っていきました。

 待っているときの立ち位置を不安に思っていると「上から石が落ちてくるぞ!そんなところにおったらアカン」と三輪さんが大声を出して下さり、皆が慌てて移動した場面がありました。私も過去に落石を起こし仲間に怪我をさせたことがありますし、反対に怪我をしたこともあります。上の人が足を滑らせて落ちてきたら? 落石を起こしたら? じゃあどこに立てば安全なのか、と常に想像していないと危険です。基本的なことですが、注意していただくことで自分の行動を再確認できます。身が引き締まる思いがしました。

果敢にシャワークライムに挑むK女史

 核心部はそのあとの深い淵のへつりでした。フィックスロープが張ってありましたが、水に落ちる恐怖感で指先への注意力が減り通過に苦労しました。

 大洞林道の終点について少しお腹を満たしてから沢沿いの登山道を進みました。笙ヶ岳からの登山道が沢を横切っている所で、うまい具合に尾根組の人たちと会うことが出来ました。私たちはその先も沢を詰めて、笙ヶ岳東峰を越えて笙ヶ岳に登りました。

 写真撮影の後、リーダーに地図読みの間違いを指摘してもらいながら西尾根を下りました。低山でも高い山でも、安全のため午後3時には下山したいですが、なかなか難しいなと思いました。駐車地に着いたのは6時でした。

 今回は身近にこんな美しい場所があると気づかせてもらえた山行でした。ヤマビルの問題はありますが、沢登りでしか見られない景色があるのでやめられないです。素敵な場所に連れて行って下さったリーダーと同じ時間を共有して下さったメンバーに感謝いたします。ありがとうございました。

<ルート図>

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