大垣山岳協会

高木山 南稜岩場 2021.05.15

高木山

月報「わっぱ」 2021年6月(No.475)

【 月例山行(岩登り講習会) 】  高木山 ( 344m △なし ) 南稜岩場  清水 克宏

  • 日程:日程:2021年5月15日(土) (曇り時々晴れ)
  • 参加者:L.中田英、伊藤正、後藤正、平木勤(以上 指導者)、大谷早、小倉幹、小栗敦、加藤美、佐藤大、清水克、清水満、田中恵、丹生統、藤野一、宮澤健、山本知、吉田千、廣瀬美(体験参加)
  • 行程:中之江駐車場6:00=講習会場7:40~(講習会)~15:10=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:上麻生(飯田15-4)

 当会では夏山・沢登りのシーズンの始まる直前、毎年恒例で岩壁登攀訓練を行っている。本年は中田リーダーのもと、初めて高木山で開催された。

 高木山は美濃加茂市の北部、川浦川左岸に位置する地図に山名のない標高344mの山。「みのかも健康の森」として、東隣の富士山(357m)をつないだハイキングコースが整備されている。その北西の川浦川に面したチャートの南稜岩壁が、クライミングゲレンデとして開発されている。

 今回の参加者は18名。講師・準講師陣が7名、生徒11名という構成だが、生徒の内8名が女性である。講習にあたり、受講者を経験者組と初心者組の2班に分け、経験者の組は岩場に直行。

 初心者組は、まずロープの結び方から学ぶ。初めはエイトノットとフィギュアエイト・フォロースル―。続いてスリングつくりの基本であるダブルフィシャ―マンズ・ノットを実習。

 次にバックアップなどに威力を発揮するブルージックノット(右)とクレムヘイストノット(左)でメインザイルに正しく結ぶ練習。墜落衝撃があった場合に確実に止まることを体感する。

 そして120㎝のスリングで簡易ハーネス作りを覚える。「簡易ハーネスは岩場や谷のへつり、崩壊地の通過などで安全確保に威力を発揮する。スリングの長1本、短2本、カラビナ3個は必ずザックに入れて持参して欲しい」と講師のアドバイス。

 そして、いよいよ岩場で実践。切り立ってはいるが、浮石などがない格好の岩場で、思い切って岩に身を預けられる。女性初心者も果敢に岩場に食らいつき、講師陣を驚かせていた。

 昼食をはさんで午後は、3ピッチつなぎ岩壁トップまで挑戦。高度感に慣れるのも訓練の大事な要素。頑張って登り切り、岩壁のトップに立ち雄叫びを上げるのは爽快。いや、女性の場合は「雌叫び」か?

岩壁トップで雄叫び(雌叫び?)を上げる。

 講師陣があらかじめ固定ロープを8本もセットしてくれたおかげで、繰り返ししっかり訓練できた。3千m峰や沢登りに登攀技術は不可欠。いざという時緊張しないよう、毎年1、2度は繰り返しおさらいしたいもの。講師の皆さま、ありがとうございました。


コメント