【 岩登り講習会 】 高木山( 344m △なし)岩場 丹生 統司
- 日程:2021年5月15日(土) 曇り時々晴れ
- 参加者:L.中田英、伊藤正、大谷早、小倉幹、小栗敦、加藤美、後藤正、佐藤大、清水克、清水満、田中恵、丹生統、平木勤、藤野一、宮澤健、山本知、吉田千、廣瀬美(体験)
- 講習場所・時間:美濃加茂市高木山南陵岩場 午前7時40分~午後3時10分
- 地理院地図 2.5万図:美濃加茂
今年最初の岩登り講習は中田英Lの下、美濃加茂市の高木山で行われた。当初は金華山の予定で有ったが高木山を知るリーダーの提案で変更した。先ず講習者を1班(経験者)2班(初心者)に分け1班は岩場へ直行、2班はロープ講習から始めた。この日、講習体験参加者へ集合時間を理事長が間違えて連絡、美濃加茂迄追っかけてくれて救われた。
中田Lの講習の注意事項の訓示中に体験参加の廣瀬女史が到着して全員が揃った。ロープ講習は先ずエイトノットとフィギュアエイト・フォロースル―を覚え、次にシュリンゲつくりの基本であるダブルフィシャ―マンズ・ノットを習得した。
バックアップなどに威力を発揮するブルージックとクレムヘイストをメインザイルに正しく結び墜落衝撃があった場合に確実に停まることを実感、反復した。ロープ結びは繰り返し練習して暗闇でも出来るくらいでないと実践で直ぐに役立たない。
120㎝のスリングで簡易ハーネス作りを覚える。簡易ハーネスは岩場や谷のへつり、崩壊地の通過などで安全を確保する為に威力を発揮する。通常の登山でハーネスは「かさばる」ので持ち歩くのが苦痛だがこれを覚えておけば用は足りる。シュリンゲ長1本、短2本、カラビナ3ケは山に行く場合は必ずザックに入れて持参して欲しい。
当日は中田L、伊藤、後藤、佐藤の4名が先発して岩場に固定ロープを8本セットしてくれていた有難い。岩場に着くや中田Lとアンザイレンして登る者!というと清水満、加藤美の初参戦者が果敢にも手を挙げ挑戦、岩場を目の前にひるむ様子が全くない。
体験参加の廣瀬女史はバランスが良い、岩場慣れしているようだ。この岩場はすっきりして浮石が少ない。上部の支点もしっかりしており初心者講習にはいい所だ。
難場を越えてニコニコ顔の加藤女史、岩場講習初参加と思えない。この日参加の女性陣の度胸に私を含む男性陣はたじたじである。
トップロ-プで登り支点を構築してそのままザイルに体重を預けてバランス下降することをロワーダウンというようだ。我々年寄りには耳新しい言葉と下降方法だ。
チャートの岩場は下から見るとスタンス、ホールドとも豊富に見えるがイザ登ると下で見たイメージと違う。初めての岩場のせいも有って小生も5~6本登ったが緊張した。
あれは誰だろう、格好いい。最初は跳ね返された岩場も数をこなせば登れるようになる。努力は裏切らない。今夏の槍ヶ岳や鹿島鎗の岩場など無難にクリアーできるだろう。
難場を越える、ナイスバランス。
午後から上部岩壁に挑戦した。高度感抜群、岩は乾いておりフリクッションは良く効いた。やがて時折太陽も覗き5月の陽光を背に受け高みを目指して攀じた。
ゲレンデにしては長い3ピッチもある大きな岩場である。低山の割にブッシュも少なくすっきりした岩場でもある。もう少しで終了点である頑張れ。
やったぞー、登攀終了!右手を突き挙げて達成感を表現するオグリン。
トップが安心して登れるのも確保者が有ってのこと、後藤指導員様ありがとうございます。
登攀が終了すれば下部岩壁に向かい懸垂下降するのだが支点に出来る限りショックを与えぬようゆっくり歩くように降りる。上部岩壁を登り終え大満足で下降していった。
講習を終えて共同装備を回収した。中田L、指導員の皆様ありがとうございました。
浮石も少なくスケールの大きい岩場で各人積極的にルートをこなした。特に女性陣の成長は目を見張るものが有った。夏のアルプスは油断しなければ大丈夫だろう。
体験参加の廣瀬さんは入会が決まり新しい仲間となった。集合時間を間違えて連絡するなど大チョンボをしでかしたが中田Lを含む指導員の方々やメンバーのホローが入会の決め手となったのだろう。いい仲間に恵まれて感謝している。完
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