大垣山岳協会

ラッセル訓練 天狗山 2020.12.26

天狗山

天狗山( 1,149.1m Ⅲ△(点名・川尻) ) 丹生 統司

 令和2年積雪期はコロナ禍で多くの講習や訓練を中止した。今季、冬山本番前にワカンでのラッセル訓練を天狗山で行った。ルートは「道の駅・さかうち」に駐車し天狗山から南西に延びる尾根にとった。入山前に先ずワカン装着時の姿勢と向き、雪斜面は原則直登、雪崩危険地帯でのトラバース回避、雪山は自分の足跡がルートとなる等を確認した。

<ルート図>
  • 日程:12月26日(土)雪時々曇り
  • 参加者:L.丹生統、大谷早、藤野一、村田美、山本知、吉田千
  • 行程:尾根取付8:00-点名・上ヶ瀬10:45-天狗山13:50~14:25-駐車地17:10
  • 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬

 道の駅でD君を待つことしばし、やっと現れ支度にかかった彼だが登山靴を忘れていることに気付いた。当てにしていた強力ラッセル員を欠いて出発した。山側に向かって装着。

 先週後半に日本海側を襲った寒波は湿雪で重い雪を運んだ。関ケ原では中部電力の鉄塔7基が破損し停電が発生、倒木や枝折れの森林被害も多かった。ここも重い湿雪だった。

 高度を増すごとに雪は増えて深くなった。ラッセルは順番に交代で行った。

 点名・上ヶ瀬798.6mにて山頂方向を確認した。樹木がビッシリ雪を纏って花盛りであった。

 深い吹き溜まりを避けて風上側を歩く。体力温存に蛇行を避けたいが樹木が邪魔をする。

 先の台風の爪痕が落とし穴や倒木の障壁となって往く手を遮る。時間の経過にもどかしさと焦りと疲労が重なった。

 尾根には1mはあろうかと思われる老ブナが数本見られ幹には熊の上り下りした爪痕が残されていた。

 時々薄日が差すと暖かくなり目指す山が見えた。すると意欲と希望が湧いてくる、あの高みこそ山頂ではないかと。

 ブナの高みに山名板を見つけた。文字は消えていた。この雪が根雪となって残雪期にはあの高さに手が届くのだろう。

 思った以上に深い雪のラッセル訓練となった。標高で変わる雪質、風上と風下の深浅の違いやラッセルの一歩でも無駄にしないルートファインディングの重要さを実践で経験した。

 雪山はチームワーク、何より6人で力を合わせて勝ち取った山頂に意味がある。完

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