月報「わっぱ」 2020年11月(No.468)
【 一般山行 】 蕎麦粒山 ( 1296.6m Ⅱ△ ) 柴田 悦子
- 日程:2020年9月26日(土)
- 参加者:L.柴田悦、小倉浩、小倉幹、杉本眞、竹森せ、丹生統、林 旬、藤井利、宮澤健、村田美、山本知
- 行程:道の駅「夜叉ヶ池の里さかうち」5:30=大谷林道ゲート駐車地5:45~6:00-大谷川渡渉6:20-ジャンクションピーク8:20-蕎麦粒山10:20~11:05-ジャンクションピーク12:45-大谷川渡渉13:15-駐車地13:35=道の駅
- 地理院地図 2.5万図:美濃広瀬(岐阜11-1)
蕎麦粒山は名のごとくソバの実のような山姿をしていて、高木泰夫前会長の著「奥美濃(ヤブ山登山のすすめ)」では、“奥美濃の中では、山容、展望ともまず第一級であることは間違いない。”と紹介されている。
台風12号の影響で天気が危ぶまれたが、朝は小雨が残っていたものの出発するころには止んでいた。国道303号線沿いにある道の駅「夜叉ヶ池の里 さかうち」に集合して、坂内スキー場跡の工事現場を通り過ぎて大谷林道ゲート前広場に駐車した。
今日は蕎麦粒山の西尾根を往復するのだが、まず大谷川を渡渉しなければならない。川の水量は少し増して流れも速いようだ。まず丹生さんがお手本として素早く渡られた。すぐその後に続いた私は、流れに足をとられて転んでしまった。他の人は上手く渡り、長靴で渡った人もいた。
その先の道は明瞭で、沢沿いに少し行き尾根に取り付いた。間もなく「わぁっ、ヒル、ヒル!」の声。スパッツに這い上がって来るヒルを後ろの人に何度も払ってもらいながら急斜面を登った。標高800mくらいまで来ると傾斜が緩やかになり、そこからは素晴らしいブナ林が続いた。
ジャンクションピークでは大休止をした。ルートは右に大きくカーブしてやせ尾根を下って行くと笹が多くなってきた。背丈を超える笹だがその下を覗けばしっかりとした道があった。1075mのピーク手前では道が不明瞭で踏み跡がいくつかあった。1075mでルートはまた右に大きく曲がり60mほど下って上り返すと、視界が開けて明るくなり真っ白な雲が広がっていた。見上げると雲の切れ間からは青空が見えた。一息入れて急登に備える。
笹籔はシャクナゲ籔に変わり、岩混じりの急斜面を越えてしばらく行くと突然籔から解放され山頂に着いた。山頂は雲海の孤島のようで風も無く穏やかだったが、体が濡れているので寒くてカッパを着た。蕎麦粒山が初めてという山本さんと村田さんの発声で万歳の後、三角点を囲んでゆっくり昼食をとった。
帰りは進路を見失わないように気を付けて下ったが、笹籔で2回道から外れてしまい、皆で赤布を探して道に戻ることができた。その後も濡れた木の根に注意をして慎重に下った。
川に着くと、朝は気が付かなかったが草むらにミョウガが群生していた。さっそくそれを採る人、川で足や靴を洗う人などそれぞれにして帰路に着いた。
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