大垣山岳協会

白滝山 2013.08.11

白滝山

月報「わっぱ」 2013年9月(No.382)

【 月例山行 】 白滝山 ( 1022m △なし ) 安藤 正明

  • 日程:2013年8月11日
  • 参加者:L.安藤正、近藤初、小倉繁、岡田裕、桐山美、米山多、大城幸、大野益、犬飼芳、岡本雅、杉野一、山本美、宮城裕、阪井俊
  • 行程:大垣6:00=明王院駐車場8:30-三ノ滝9:10~25-登山口9:30-ワサビ大滝9:50-白滝山11:30~12:30-音羽池12:35-スギヤ池12:40-夫婦滝13:20-白髭淵14:05-スベリ石14:15-牛コバ分岐15:00-登山口15:25-駐車場15:50=明王院参拝16:00=大垣19:30
  • 地理院地図 2.5万図:比良山・花脊

 白滝山の麓にある明王院は平安時代に千日回峰行の始祖、相応が開いた天台修験道の道場寺院だ。山の尾根や谷は古くから行者たちの行場だった。行者たちの苦闘の跡を追えば、この歴史的な猛暑も涼しくしのげることが出来るかもしれない。

 登山口のある大津市葛川坊村町。明王院の朱塗りの橋の手前を進むと直ぐに鎖が張られ通行止め。手前の空き地に駐車。林道を30分近く歩くと行場だった三ノ滝。水量が多く豪快に飛沫をあげていた。林道に戻りほどなく登山口。

 雑木林の伊藤新道を川の音を聞きながら登る。渓流の川面を通して吹き抜ける涼風は心地よい。全員快適に高度を高めて行くとワサビ大滝に着く。岩肌を滑るように流れる落差20mの滝は涼感が漂う。

 ここから急登が始まる。沢の音が消えるあたりから登山道は薄れる。汗が一度に吹き出る中、目印の赤テープを追うように登る。途中からテープも消えて、道なき道の急登になる。隊列が途切れがちになり道の確認と呼吸を整えながら後続を待つ。時に斜度45度近い急斜面。前方の明るい陽射しを目指し難渋を重ね、直登すると、やっと鞍部に達した。木々に囲まれた白滝山の山頂は展望はないが陽射しがないのがありがたい(写真)。最年長者の音頭で万歳三唱。出会う登山者もなく貸切り席で昼食を賑やかに味わう。

白滝山山頂

 復路は音羽池経由の周回コースを選ぶ。途中、今日初めて樹間の左手前方に比良主峰の蓬莱山とびわこバレーが見えた。しばらくすると分岐のある音羽池に着く。さらに足を延ばし点在するカシラコ池、スギヤ池、長池を巡り、別天地を堪能する。

 分岐に戻り坊村方面に向けて下る。順調に下ると滝見不動のある休憩所に着く。すぐ左手奥に二筋の流れが豪快に流下する落差35mの夫婦滝を見る。壊れかけた橋を渡り白滝谷の渓流沿いを快適に下る。白髭淵、スベリ石の付近では沢登りを楽しむ若者達に出会った。涼風と沢の音を聞きながら下ると牛コバに着いた。

 下山後、明王院に無事帰還できた御礼の参拝をした。各地で40度超えが報じられるなか、白滝山を巡る道中は涼しく快適だった。

<ルート図>

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