月報「わっぱ」 2013年5月(No.378)
【 週日山行 】 二の谷山 ( 608.2m Ⅱ△ ) 村田 正春
- 日程:2013年4月17日(水)
- 参加者: L.村田正、小倉繁、竹森せ、桐山美、岩田嘉、米山多、高橋美、森範宏、大城幸、加藤冨、犬飼芳、大橋礼
- 行程:大垣5:50=椋川集落入り口に駐車8:20-545mピーク10:00-二の谷山10:40~11:30-545mピーク12:03-鉄塔乙49番12:35-椋川駐車地13:10=海津大崎=大垣16:40
- 地理院地図 2.5万図:饗庭野
滋賀県の湖西地方にある二の谷山のすぐ西には送電線が2本走っている。電線に近い椋川(高島市)から関西電力の巡視路を利用する予定で、林道を進んでその入り口を探す。分からないうちに林道が消えたので、少し戻り小さな支尾根を登る。尾根筋に上がると微かな踏み跡が現れ赤いテープが頻繁に出てきた。
山頂から南下する尾根上にある545m峰に着くと立派な道標が立ち、はっきりした縦走路となった。左手にはシカ除けの赤いビニールテープをぐるぐる巻きにしたヒノキ、スギの人工林だが、右手は芽吹き始めた広葉樹林。点々と山肌を彩る純白のタムシバの花がまぶしかった。いったん少し下ってから登り返した頂上には「高島トレイル 中央分水嶺 二の谷山」の新しい標柱(写真)があった。
中央分水嶺とは太平洋側と日本海側の二つの流域を分ける尾根のことだ。2005年に5町1村が合併して高島市が誕生した際、市は市内を走る中央分水嶺約80kmに自然歩道を開設した。12の山と12の峠を結んでいる。合併記念にありがちな立派な建造物でなく、こんなすてきな記念事業を残した高島市の関係者に大きな拍手を送りたい。タムシバの花びらが散り敷かれた頂上からは北側の樹間に展望が開けて、武奈ヶ岳や三十三間山がのぞいていた。
下山では途中で鉄塔巡視路に入った。49番鉄塔の下には小さな壺状の花をつけたアセビの大群落があった。巡視路は往路で取り付いた尾根の隣の尾根末端から林道に出た。そこにプラスチックの巡視路入り口の標識を見つけた。木の葉に隠れて見過ごしてしまったようだ。
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