大垣山岳協会

丈競山 2012.12.02

丈競山

月報「わっぱ」 2013年1月(No.374)

【 忘年山行(月例山行) 】  丈競山たけくらべやま ( 北峰 964.3m Ⅲ△、南峰 1045m △なし ) 安藤 正明

  • 日程:2012年12月2日(日)
  • 参加者:L.安藤正、丹生統、藤井利、小倉繁、久世勝、清水き、後藤友、古林定、米山多、大城幸、大野益、田中善、後藤正、小塚秀、増元雅、島岡映
  • 行程:大垣5:30 =大垣西IC=福井北IC=龍ケ鼻ダム= じょんころ広場(駐車地)8:00~15-登山口8:20-旧登山道分岐8:50-北丈競山(964.3m Ⅲ△)11:05-南丈競山12:00~13:00-北丈競13:30-分岐15:05-じょんころ広場15:50~16:00=大垣18:20
  • 地理院地図 2.5万図: 龍谷

 丈競山は南丈競山と3等三角点のある北丈競山を持つ双耳峰で、名の通り両者が背比べするように並ぶ。その山容は福井市や坂井市のどこからでも見ることができる。昔から白山の遙拝所であり、いまでもたくさんの参拝者や登山者が訪れる人気の山である。

 龍ヶ鼻ダム湖の南端の橋を渡りさらに、1kmほど進み、「じょんころ広場」に駐車。今冬一番の寒気の襲来で冷え込みは厳しいが、青空が広がり好天に恵まれた。準備体操の後、登山口を歩き出すと雪をいっぱいに着けた樹林が私たちを迎えてくれた。

 いきなりの崖っぷちの急登。「じょんころの滝」を眺めながらジグザグを刻んで登る。旧登山道分岐辺りから傾斜は緩くなった。カモシカ岩、大岩広場を過ぎ、高度が高くなるにつれ雪は深くなる。樹林帯を抜けると前方に丈競山の北峰と南峰、そして浄法寺山(1052m)が背比べしているように聳えていた。

 いよいよ、今回の行程の中で一番厳しい北峰への急登だ。すっかり雪に覆われた階段状の急坂を必死になって頑張る。寒いのに汗が滴り落ちる。頂上はまだかまだかと念じながら長い長い登りをこらえると、やがて前方が開け三角点のある北峰頂上に到着。周囲は360度の大展望が広がる。目指す南峰は一段と高く浮かび、我々を待っていた(写真①)。一旦大きく下ってから、一段と深くなった雪を踏み分け最後の急登を登りきると、端正な避難小屋のある南丈競山山頂に達した。山頂には白山三所大権現の石の祠があり、信仰の山の歴史を伝えている。

写真①

 寒くつらい登頂の無事を祝って、本日参加者の最年少、島岡さんの音頭により万歳三唱。風はないが気温はマイナス3度。避難小屋に全員が入り昼食タイム。小屋にはストーブまで完備されていて早速点火し暖を取る。

 すっかり冬化粧した風景を楽しみながら新雪を踏み下る。最後の崖っぷちの下りは滑りそうで危険。最徐行で慎重に降りた。山良し、天気良し、人も良し、今年最後の忘年山行を最高のかたちで終えることが出来た。

<ルート図>

コメント