【 週日山行 】 八丁平 ( 810m △なし )、峰床山( 969.9m Ⅱ△ ) 安藤 正明
- 日程:2015年7月29日(水)
- 参加者:L.安藤正、他13人
- 行程:大垣6:00=国道365号=木之本=国道8号=国道161=国道303号=国道367号=葛川中学校駐車場8:30~50-林道終点(二股出合)9:30─中村乗越10:50-八丁平11:10-峰床山12:00~50-八丁平13:05-中村乗越14:20-林道終点(二股出合)14:50-駐車地15:30=大垣17:50
- 地理院地図 2.5万図:花脊
京都市内から20km程離れた京都北山で最も奥深い秘境。関西では珍しい高層湿原で、京都の尾瀬と呼ばれる八丁平を通るコースである。大津市葛川中村町が登山口。琵琶湖を北回りに走行。事前に駐車許可を得た葛川中学校に車を止めた。
猛暑対策として全員、水をたっぷり持って出発。駐車場に隣接する江賀谷沿い林道を西進。渓流は水量も多くその飛沫を浴び、瀬音を聞きながら、涼味は満点。登山口の二股出合で渡渉して右俣に入る。深く流れも速い、何度も渡渉を繰り返す。渡渉に失敗して下半身ずぶぬれになる人も出る。途中休憩すると何人もの人がヒル害を申告。キャーキャーとひと騒ぎ。
やがて谷から離れて山腹をトラバースして進む。さらにジグザグの急登。汗が滴り落ち、あえぐ。この時、地バチ(クロスズメバチ、ヘボとも言う)の一斉攻撃に遭遇。隊列の先頭は無事だったが、真ん中から後ろの集団が地バチの急襲に捕まる。早く早く逃げよ!と叫ぶが、胸突き八丁の上り坂。急ぐことも出来ず、多くの人が何か所もハチに刺される。
やがて京都と滋賀の府県境にある中村乗越(峠)に到着。涼風が通り抜ける。ここから西に少し下ると「八丁平」である。2万3000年前から湿地化し氷河期推積層を持つことで学術的価値が高いそうだ。標高は約800m、周囲が八丁あることから八丁平と名付けられたという。周りはクリ、ミズナラの広葉樹とスギ、ヒノキなどの針葉樹の混交林。
真夏でも水の流れは絶えず、小川のせせらぎ(写真)が出現する。国内最小と言われる八丁トンボの生息地としても知られるが残念ながら会えなかった。「西の分岐」から右回りコースを選んで、最後の登りを終えて、全員汗まみれ苦戦の末に山頂に辿り着いた。
山頂からは東に比良連山が鎮座し、北には三国岳、天狗峠、西には丹波の山々が連なる。ここは秘境。誰1人いない。10m四方の広場を独占して笑顔と言葉が弾む。下山は往路を戻る。ヒルとハチと渡渉と猛暑。苦行に耐えた週日山行だった。
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