大垣山岳協会

住塚山、国見山 2012.04.19

住塚山

月報「わっぱ」 2012年5月(No.366)

【 週日山行 】 住塚山 ( 1009.4m Ⅱ△ )、国見山 ( 1016m △なし ) 村田 正春

  • 日程:2012年4月19日(木)
  • 参加者:村田正、安藤正、小倉繁、清水き、竹森せ、桐山美、岩田嘉、高橋美、森範宏、加藤冨、犬飼芳、大杉す、井上真、田尾智
  • 行程:大垣6:00=桑名東IC=名阪国道上野IC=屏風岩公苑駐車場9:30~45-一ノ峰鞍部10:11~20-住塚山10:45~11:03-国見山11:42~12:32-クマタワ峠13:15~25-三叉路13:53-屏風岩公苑駐車場15:00=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:大和大野

 例年、4月の週日山行には、美しい桜が見られる山を選んでいるが、今年は登山口に桜の名所、屏風岩公苑(奈良県曽爾村)がある住塚山から国見山への縦走を計画した。

 名阪国道を上野ICで下り、青蓮寺湖畔にさしかかると桜並木は丁度満開だった。しかし、期待の屏風岩公苑のサクラはまだ、「つぼみ固し」の状態だった。標高が約750mと高く、樹種もヤマザクラなので、開花が遅いようだ。

 屏風岩公苑に着くと、苑内には大勢の人が屏風岩に向けてカメラの砲列を敷いていた。カワセミの仲間、アカショウビンの写真を狙う探鳥会の一行だった。

 公苑の北側には国の天然記念物、屏風岩の垂直の岩壁がそそり立つ。5つの峰からなり、東西約2km、高さは最高200m。石英安山岩の柱状節理だ。マグマが固結する際に生ずる柱状の割れ目である柱状節理はこの付近の鎧岩や香落溪でも見られる。登山口からいきなりの急登だ。予報通り20度を越す高温でもある。たっぷり汗をかき、一ノ峰の鞍部で小休止。この後、やや楽になった稜線上の道を登り詰めて住塚山に着いた。

 山頂は東側が開け、山腹に枯れススキの原が広がる倶留尊山(1038)や古光山、遠くに尼ケ岳らしい三角形の峰が浮かんでいた。住塚山から最低鞍部のゼニヤタワに下り、岩混じりの痩せ尾根を急登すると国見山山頂。そこには、珍しい双体仏の石像が安置されていた(写真①)。眺望は住塚山よりもさらによく、西方に榛原町(現宇陀市の中心部)の市街地がのぞめた。

写真①

 国見山から急な北西尾根を下り、スギ林の中のクマタワ峠で東海自然歩道でもある林道に出る。やがて、「屏風岩公苑分岐」の道標に従って、右に分かれる林道に入る。しばらく行くと、また林道分岐。左側の林道に入るが、これが結構な急坂。間もなく着いた若宮峠からジグザグに折れ曲がる急斜面を下って、実に複雑な周回コースを完成させた。

<ルート図>

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