大垣山岳協会

鈴鹿・石水渓岩登り講習会 2016.07.18

石水渓

月報「わっぱ」 2016年8月(No.417)

【 岩登り講習会 】 鈴鹿・石水渓 山本 愛子

  • 日程:2016年7月18日(月・祝)
  • 参加者:L.佐竹良、竹森せ、黒川優、山本愛
  • 行程:大垣5:00=石水渓駐車地6:50-岩場で講習会7:00~12:00
  • 地理院地図 2.5万図:伊船

 当初の予定日が雨の予報で、急遽1日繰り延べとなった。そのせいか、参加者は意外に少ない。この日は快晴、早朝から暑くなりそうな予感。大垣からの3名と林道脇の駐車地で合流した。あいさつ直後、佐竹リーダーが「今日はヒルがいそうだなぁ」とおっしゃる。ヒヤヒヤしながら、林道から5分ほど上流に歩き、岩場に着く。

 前日の雨で、岩の表面は濡れて滑りそうな感じ。初めに取り付き地点で基本的技法の説明を受ける。まず、確保にはロープを直接人体で確保する直接確保として、肩がらみ(摩擦熱による首の保護の為、えり付きの服が不可欠)や胴がらみがある。また、ロープにATCなどの確保器具を装着して行う間接確保がある。それらを実演つきで教わる。

 その後、黒川さんの確保で、佐竹さんが約20m上の岩棚まで登り、2セットのロープを張った。次いで、各人がトップロープでの確保の元で、壁を登る。

 岩棚の到着点でセルフビレイの仕方や、確保者への解除OKの伝達(大きな声でハッキリ)を実践するが、私は解除伝達が遅れる。また、セルフビレイがキチンとできていないのに、ハーネスのカラビナを外しそうになるなど何点か注意を受けた。

 次にエイト環を使ってのアップザイレン(懸垂下降)訓練だ。「姿勢に注意し、体重をかけ、岩の表面を歩くように」「上側の右手は添えるだけ」「肩が曲がっている」。次々に注意の大声が降りそそぐ。

 さらに、ロープにクレムリンハイスト結びなどで自己確保して各自何回も登った。私は足の置き方、3点支持に気をつけながら取り組んだが、足がかりがあっても手掛かりがどうしても見つからず横に逃げてしまいがちとなる。滑り落ちそうになった時は逆らわず、岩肌にしがみつくようにとの教えは、よく理解できた。(滑って少し落下の実地をしてしまった)。

 他の3先輩の登りを見ながら、同じような靴なのにどうしてあの様にスイスイ登れるのか、とため息をつきながら、練習あるのみとまた取りついた。

 岩も次第に乾いてきて、虫も気にならず(蚊取り線香2個のおかげか)、日差しは暑かったが涼しい風が通り抜けた。

 休憩を入れながら午前中いっぱい練習し、最後は、ロープの扱い方、束ね方について説明を受け、講習を終了した。

 私はこれが4回目の岩登り訓練だが、3人はいずれも練達の士ばかり。先生3人に生徒1人の恵まれた講習会だった。実に、たくさんのことを教わった。それらを本当に体得できるかどうか。これからが大変だと思う。

コメント