【岩登り講習会】 鈴鹿・石水渓 丹生 統司
今年2度目の岩登り講習は鈴鹿の石水渓谷で平木Lの下で行われた。コロナの影響で岩場付近は一方通行となって嘗ての駐車地が全て駐車禁止となっており戸惑った。
- 日程: 2021年7月18日(日) 晴れ後小雨
- 参加者: L.平木勤、SL.中田英 奥田恭、加藤美、西村恵、西村洋、丹生統、廣瀬美、村田美、山本知
- 地理院地図 2.5万図: 伊船
平木Lと中田SLが岩場にザイルを固定している時間を利用して基本のロープ講習を行った。今年は先月高木山で講習を受けている方が多くスムーズに進んだ。
壁の左右を使って高木山の経験組Aと初受講組Bに分かれた。A組はトップロープでクライミング、B組は岩場の下部を利用してクライミングの基本である三点支持を習得した。
次にB組は固定ロープを利用してブルージック、又はクレムハイスト結びで登下降を繰り返して岩に慣れる練習をした。小さい突起のスタンスやホールドは何度も繰り返すうちに体重を預ける感覚が掴めてきた。
エイト環を使った懸垂下降は岩場の下部で練習後中央のバンド下20mを利用した。最初は確保を必要としたがブルージックでバックアップをとり次のステップに進んだ。
A組ではマルチピッチでの登攀を実践した。リードとセカンドの役割、セカンドビレイの説明とリーダー、サブリーダーは大忙しだった。
クライミングで一番重要なのは確保技術である。アンザイレンした時点でザイルのトップとセカンドは一蓮托生である。生命を託し合っている緊張感を教わる。
トップはセカンドのビレイを信じて岩と格闘する。受講者は不慣れなビレイ器具に手古摺るがトップの生命は貴女しか守れない。この動作を高所で10㎝の岩棚でやるのだ。
昼休憩を終えて午後の部がスタートした。岩も乾いて岩場にも慣れて小さなスタンスにも大胆に乗れるようになった。予定したメニューもこなして成果は上々。
ところが突然の雨、スラブ状花崗岩の一枚岩は見る見る水を含んで濡れてしまった。固定したロープを大慌てで回収して講習会を終了した。
昨年までの講習は固定ロープの登下降の技術習得に重きを置いてきたが今回はビレイを加えた。より主体的な登山に取り組んでいただきたいからである。新しい会員も増えつつある、地形図を含めた技術の基本を大事にして安全登山を心掛けたい。完
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