【岩登り講習会】 鈴鹿石水渓 中田英俊
- 日程:2018年6月3日(日)
- 参加者:L. 西村洋一 他
- 行程:大垣6:00=石水渓8:30~岩登り講習会
- 地理院地図 2.5万図:伊船(名古屋11-1)
先週岩戸公園で行われた初級岩登り講習会に続き、鈴鹿の石水渓の岩登り講習会に参加してきた。この岩壁は駐車地から殆ど離れておらず、簡単にアプローチ出来る人気ゲレンデだが、この日はわれわれ以外にパーティはいなかった。
主だったラインに佐竹さん、西村さん達がザイルをセット。懸垂下降に使用するルートも含め、5本のルートをセットして下さった。そのルートを、各々が今までに習った確保技術を使いながら登り始める。ある人はクレムリンハイスト、又ある人はタイブロックやアッセンダーを使い、見た目よりも細かいホールド、スタンスを拾いながら登って行く。中には登ることに集中し過ぎるあまり、到達点での「セルフビレー」を忘れてしまう方がいたりしてリーダーからの檄が飛ぶ。「セルフビレー」とは書いて字のごとく「自己確保」。岩を登る技術の中で一番大事な技術だ。丹生理事長からも「危険箇所では自分で自分の身を守る。自分を守れなければ、人を守ることも出来ない」との指導を頂いた。
しばらく作って頂いたルートで練習した後、私と数名の参加者はリードクライミングをするため、奥にある別の岩壁に移動した。登山靴からグリップの利くクライミングシューズに履き替え、先ほど練習していた壁より斜度もきつく高度感のある壁に挑戦する。この岩壁は登り出しが難しく、クライミングシューズを履いていても滑り落ちそうでドキドキだ。ジワリジワリと初めのボルトに近づき、ヌンチャクをクリップしてホッと一息つく。後はグングン高度を稼ぎ、到達点で先ほどの「セルフビレー」をとり、自分の安全を確保する。支点を構築した後、後続者を確保器を使い引き上げる。結果二度リードで登らせて頂いたが、私以外にリードで登る方がいなかったのが残念だ。
私自身もっと岩登りの技術を身につけて、ゆくゆくはアルプス等の大岩壁にも挑みたい気持ちがあるのだが、我が会の中に今の登攀技術を共有出来る方が殆どおられないのは、やはり寂しい気持ちである。心配していた天気もすっかり良くなり、恵まれた一日であった。
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