【 個人山行 】 烏帽子岳( 865.1m 三等△点 ) ST
- 日程:2024年1月8日(月)祝日 (曇り時々晴れ)
- 参加者:ST、他1名
- 行程:烏帽子岳林間駐車場8:10-登山口出発8:30-第一ポイント8:55-三合目9:00-六合目9:50-七合目10:05-展望岩コース-烏帽子岳10:40~11:25-駐車場12:50
- 地理院地図2.5万図:篠立
大垣市にある烏帽子岳は三角錘の様な山容で美濃富士とも呼ばれている。
この山は大垣山岳協会の創立50周年記念事業として細野地区委員会と山岳協会が協力して細野ルート登山道を開設した山である。夕方から翌朝にかけて雪が降るらしいという予報からふかふかの新雪を踏みたくて山友のBさんを誘い烏帽子岳に向かって出発した。
獣除けの柵を外して山の中に入るとその領域からは山を住みかとしている諸動物と同じ仲間になった様な気分である。
ここから尾根道を進むが雪は段々と多くなり第一展望ポイントでは10㎝ぐらいか。
雪雲が厚く空を覆い辺りは白と灰色の景色になってきたが微かに多度方面がみわたせた。
しかしよく見るとある山を境に積雪がまったくない。
雪を降らす雲は流れる風の方向によっては景色が別世界であった。気象的には当たり前の事だが不思議な感じがした。
標高400mを過ぎると尾根には様々な動物の足跡があり腹を擦って歩いているのは猪か。
姿は見えないが静かに聞き耳をたてているようだ。傍らにはひと際大きな爪の跡もある熊の足跡があった。
熊の足跡を二か所見つけて少々怖くなり、Bさんが鈴を出すと言ったが鈴よりも私達のおしゃべりの方が役にたつし、熊は常に移動しているからまず大丈夫だと思った。
標高660mにある6合目には見晴し展望があり真っ白に冠雪した伊吹山や北には揖斐の山々、真下には上石津の集落が見え、空を見上げると所々に青空が広がり周りは明るくなり雪の白さが眩しい。
ここから先は急坂の始まりでまた積雪も膝辺りまで達しラッセルを強いられたが新雪は柔らかくまるで綿菓子の様であった。
急坂の続く八合目付近になると展望岩コースと大岩コースの分岐があった。登山道は雪で埋まっているが展望岩コースを登り大岩コースで降りる周回にしようと決めた。バランスを崩さないようにトラバースをして通り過ぎると雪が風で飛ばされ地面がむき出しになった所や岩があり凍って滑り易かったがコース名になっている大きな展望岩があった。
展望岩から眺める景色は白いカーテンがかかっていて展望無しだったが尾根の急坂を登りきると見覚えのある標識が見えてきた。
南を見ると狗留孫山がみえ伊勢湾が輝いていた。本当は積雪が少なければ狗留孫山までいく予定だったのだが、積雪が思った以上にあったので取りやめて大岩コースに下山した。
しかし大岩コースは勾配がきつく下っていて雪が深く危険を感じて登ってきた展望岩を往復しようという事になった。
新雪は柔らかく滑るように下り、気温が上がるにつれて標高460m付近ではもう雪解けが進み早朝にみた獣の足跡はすっかり消えてなくなっていた。
数年前に山岳協会企画で三国岳まで縦走した時に故Sさんが、ナメコが沢山ある場所を教えてくださり夕食はそのなめこ汁を頂いて美味しかった記憶が思い出された。
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