大垣山岳協会

八紘嶺 2023.10.07

八紘嶺

月報「わっぱ」 2023年11月(No.504)

【 一般山行 】 八紘嶺 ( 1918.1m Ⅲ△ ) MH

  • 日程:2023年10月7日(土)(晴れ)
  • 参加者:L.SK、KM、SM、NY、MY、MT、MH、YC
  • 行程:三城交番西駐車場3:30=安八SIC=新東名新静岡IC=梅ヶ島温泉7:30-富士見晴台9:30-八紘嶺10:30~11:10-梅ヶ島温泉13:30=黄金の湯14:00=清水港(食事)16:15~17:00=清水IC=三城交番西駐車場20:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:梅ヶ島(静岡9-3)[北緯35°20′/東経138°20′]

 ハッコウレイと読みます。全国には珍しい名前の付いた山が沢山あり、ポンポン山、貧乏山、面白山、ゴロゴロ岳、岐阜では台所山、金糞岳など。私には難読でした八紘嶺は、八紘一宇と云う言葉から考えると全世界のことを指すようです。沢山の山々が眺望できることから付いた名だろうと想像ができます。3連休を利用した北岳山小屋泊が中止となり、せめて南アルプスを眺めに行こうとの思いから好天予報の土曜日にこの計画をしていただきました。

新静岡ICから一般道を安倍川沿いに車で走り、梅ヶ島温泉から山梨県と静岡県にまたがる山頂を目指します。歩きはじめて1時間ほどで登山口へ到着しました。傾斜角度がそれなりにあり、アキレス腱が少し突っ張る感じがしました。ヒノキの植林地帯からシラビソが目立つ高度に変わり、1590m地点で稜線へたどり着いたところが富士見晴し台です。富士山の頂上あたりには微かに雪がかかっており、皆一様にやっぱり良いね、おぉーと感嘆が聞かれました。

富士見晴し台からの富士山

 左手前方の山が目的地となるのを皆で地図と照らし合わせ、尾根が南アルプス方面へ向きを変えていることを確かめます。

 紅葉シーズンには少し早く、オオイタヤメイゲツ(楓の一種)は葉をすくすくと広げている最中で、いささか綺麗に見えました。他の登山者は少なく、頂上で上着をはおり昼食となりました。木々のあいだから鋭く尖った甲斐駒ヶ岳を目印に、手前が北岳、あっちの奥が聖岳などと南アルプスの山々。ここから日蓮宗の霊場七面山へのルートはこっちになりますよと、リーダーから絶景を案内していただきました。富士山は裾野への広がりも美しく、山頂の形も格好良い方角からの展望となり、写真におさめることが出来ました。

 海沿いからの風の影響なのでしょう。標高が高くなってもスギコケの育ちが、生き生き緑々とした山と感じました、途中でブナの木に熊の大きな引っ掻き跡を見つけ、リーダーと中間を歩くメンバーの2つの熊鈴に癒やされながら楽しく山行を終えることができ、心配りにも感謝です。

 優しい登山道ではありましたが、八紘嶺は崩れで有名な大谷嶺の近くに位置し滑落注意の場所も多くみられるため、必ずヘルメット持参でお勧めしたい山です。

<ルート図>

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