大垣山岳協会

大日ヶ岳 2024.04.28

大日ヶ岳

月報「わっぱ」 2024年5月(No.510)

【 月例山行(市民登山) 】 大日ヶ岳 ( 1709.0m Ⅰ△ ) OS

  • 日程:2024年4月28日(日)(晴れ)
  • 参加者:CL.FT、SL.NT、1PL.FT、1SL.HT、2PL.FI、2SL.TS、3PL.NH、3SL.MK、4PL.MY、4SL.SM、IK、OS、OM、KM、KF、ST、SD、SK、ST、ST、TK、NY、NH、BH、FM、MT、MM、RH、YH、YC、一般市民32名
  • 行程:三城公園駐車場5:50=安八SIC=ぎふ大和SA=ひるがのSIC=ひるがのあぐりの丘駐車場
    8:00-登山口8:10-一服平10:00-展望台11:35-大日ヶ岳12:00~13:15-登山口16:10-駐車地16:30=ひるがのSIC16:55~17:15=三城公園駐車場18:45(解散)
  • 地理院地図2.5万図:新淵(金沢4-2)、二ノ峰(同4-4)、石徹白(岐阜1-3)[北緯36°00′、東経136°50′ ]

 大日ヶ岳は奈良時代に泰澄上人の手によって開山され大日如来を頂上に祀ったことからその名がつけられたという修験の山として知られ、日本二百名山の一座である。今日は雲一つ無い晴天に恵まれ絶好の登山日和となった。車窓から見た真っ青な空や新緑に覆われた山々、雪の着いた白山、別山の姿から、これから始まる登山への期待が高まった。

 一般参加者32名、会員29名、総計61名が4つのグループに分けられた。8時、各々のグループ毎にリーダー等の紹介を済ませ、5分間隔で出発した。駐車地から10分程で大きな看板が立ててある登山口に着き登山が始まった。

登山口

 最初は緩やかな傾斜の登山道を気持ちよく歩いていたが、その内に急な登りが出てきた。歩きなれない一般の参加者の中には皆のペースについていくのが難しい方々もおられ、連絡員の方と自分のペースで登られた。

 標高1200m付近の「胸突き八丁」と呼ばれる急登を登り、1273m地点には9時40分頃着いた。

 キクザキイチゲの花や『あと3㎞』の看板に元気をもらい、10時に1356.2mの三角点(点名・鎌ヶ洞)に到着。旧農商務省山林局と国土地理院の2つの三角点が並んであるという珍しいものだった。この一帯は「いっぷく平」と呼ばれており、名前に従い休憩をした。大きな太いブナの木や木々の間から見える白山、別山の姿に疲れも和らいだ。

 ここからは穏やかな道と登りが繰り返し続いたが、新緑の緑と鳥のさえずり、ショウジョウバカマやキクザキイチゲ、真っ白なタムシバの花々に癒されながら山頂を目指した。

 標高1500mを過ぎた辺りから雪が出てきた。前の人の足跡をたどり力強く蹴り上げながら雪の上を登った。11時35分に展望台に到着。視界が開けて素晴らしい景色が広がった。雪をかぶった山々や眼下のひるがの高原、目指す大日ヶ岳の山頂も見えた。

展望台

 リーダーから「あと30分くらいで山頂だよ」の声に勇気づけられ歩き始めたが、山頂直下に雪の急登が待っていた。息も絶え絶えで必死に登ると目の前がパッと開け、山頂に到着。時計を見ると丁度12時、駐車地点を出てから休憩も含めて4時間で登ったことになる。

 山頂には名前の由来となった大日如来像が鎮座し、立派な方位盤も設置され1等三角点の標柱が埋まっていた。しばし登り切った達成感にひたり、ご褒美の絶景を味わった。雪をかぶった御岳、乗鞍岳、北アルプスの山々、登ってくるとき力をもらった白山、別山等など360°の展望を十分楽しんだ。昼食を済ませ全員で集合写真を撮り、13時15分に下山開始。

北アルプスの絶景を背景に大日如来様
大日ヶ岳頂上で一般市民と会員がそろった大部隊の記念写真

 下山は来た道と同じ道を下った。足元に注意しながらも登った時には気付かなかったイワナシの可憐な花やタムシバの花の多さに見とれながら下山した。

 駐車地には16時30分着、怪我もなく全員無事に下山できた。行動時間は8時間を超え約14㎞の長い行程だったが、天候に恵まれほとんどの方が登頂でき絶景を楽しめたことは本当に良かった。思えば私も9年前の市民登山参加がきっかけで入会し、実のある登山人生を送って楽しんでいる。そんな仲間が1人でも多く増えたらいいなぁ。お疲れさまでした。

バスに戻ってきました。
<ルート図>

地理院地図


コメント