大垣山岳協会

雨乞棚山 2023.06.04

雨乞棚山

月報「わっぱ」 2023年7月(No.500)

【 月例山行 】 雨乞棚山 ( 1391.2m Ⅲ△) AM

  • 日程:2023年6月4日(日)(晴れ)
  • 参加者:CL.OS、SL.NT、AM、IY、OS、OM、KM、TS、NH、MK、MH、YH
  • 行程:中之江駐車場7:00=岐阜各務原IC=中津川IC=平六林道車止め9:30~9:45-登山口10:50-雨乞棚山12:00~12:50-登山口13:35-車止め14:45~14:55=中之江駐車場18:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:加子母(飯田10-2)、付知(同11-1)[北緯35°40′/東経137°28′]

 今年の東海地方の梅雨入りは5月29日、例年より一週間ほど早かった。そんなこともあって5月の山行も雨で2つ断たれてしまったが、今日は天気に恵まれた。中之江駐車場には定刻前に全員が集まった。みんな笑顔に満ちている。今日は雨の心配がいらない、安心だ!

 リーダーから、今日は名神高速が集中工事のため東海北陸道の岐阜各務原インターから入り東海環状から中央道に入り中津川インターで降りると説明を受けた。リーダーはそこまで調べる必要がある。大変だ。有難い。

 今日登る山は中津川市付知町に位置する「雨乞棚山」。山名から雨乞いが行われた山であることは分かるが、「棚」は分からない。調べると山頂近くの木を切り倒し、里まで木を引いて付知川に流したと云われる。山頂付近の地形が階段状になっているのは里まで引き易くするためらしい。山名の棚はこの地形から付いたと云われているようだ。付知川に流した木が伊勢神宮に流れつくまで雨が降るように祈ったと云われる。今回、久し振りに記録を担当することになった。本来は登るので精一杯で余分なことはしたくないが、リーダーが頑張っているので「ノ―」とは言えなかった。そんなこともあって予備知識をもって参加した。

 今日の参加者は12名。「5G」と呼ばれる仲間の参加があるのは気が楽である。安心だ。嬉しい限りだ。

 2台の車に分乗し元気に出発した。途中恵那峡SAで休憩し、中津川ICで降り国道256号を経由して付知町広野から平六林道に入る。林道は舗装されているが荒れている。あまり車は入っていないようだ。林道はどこまで入るのかと思っていると、三叉路になっている広めのわき道に止まった。ここから歩くようだ。出発して2時間30分を要した。走行距離は86㎞。

 靴を履き替えていると、草むらに隠れるように「雨乞棚山」の矢印の標識板が設置されていた。リーダーの「ここから登山口まで歩きます」の宣言でスタートする。

 道幅は広く、まだ車で奥まで入れるのではと思いながら列の後半に位置して歩を進める。皆さん足が早い。必死についていく。両サイドには天を突くように真っすぐに伸びた杉やヒノキが林立する道を、雑談を交わしながら進む。途中、熊の物と思われる脱糞に出会う。うっかり踏むところだった。

談笑しながらの長い林道歩き

 道沿いに花らしい花も見当たらない単調な林道を歩くこと1時間あまりでようやく登山口に到着。登山口は雑草に覆われていてうっかりすると見逃しそうだ。雑草の中に登山口の標識が隠れていた。

登山口から登ります。

 いきなり急登が始まる。藪が濃い。大木の倒木を苦労して乗り越える。しばらくすると一升瓶や茶碗のかけら、やかん等々が散乱する場所に出る。ここは昔山仕事の人たちの飯場跡のようだと思いながら進む。

 藪が濃く前の人を見失ってしまう。必死に後を追う。ストックが笹に引っ掛かり行く手を阻み邪魔になる。2本のストックを片手に持ち、一方の手で笹を掴む急登に難渋する。

 やっと傾斜は緩やかになる。このあたり栗、ブナ、ヒノキの大木が混在する。道は一本道であるが踏み跡は薄い。ところどころに赤布がつけられている。赤いペンキに塗られた御料局境界石がやたらに目につく。

立休憩

 リーダーは5Gを気遣い、時々遅れる後続を待ってくれる。有り難い。必死についていく。やがて有刺鉄線のある場所を注意しながらクリアする。しばらくすると樹木の少ない広場のような場所に出る。ここら辺りが切り出した木材を集積し、ここから麓まで運んだ地形だと思いながら右方向に進む。道は緩やかになる。先ほどまで笹薮に覆われていた道は刈り込まれ快適な道になる。地元の人たちに感謝しながら進むと前方が明るくなってきた。山頂は近い。あと少しの頑張りだ。

 リーダーから「山頂でーす」の声にやっとの到着と一安心。時間は丁度12時、スタートして2時間15分を要した。もうこれ以上登る必要がないという安堵感が込み上げてくる。

山頂到着

 北側の枝越しに御岳山の雄姿が広がる。南側には恵那山、笠置山、二ツ森山が展望できる。期待していた絶景に大満足。三角点を中心に待望の昼食。リーダーから一時間の休憩という嬉しい知らせ。会話が始まる、笑顔がこぼれる、

 食が進む。ビールがうまい!このために登ってきた。しばし至福の時を過ごす。最後は付知森林組合が設置した立派な御影石の山名標石を囲んで集合写真におさまり納得。

御影石の山名標石を囲んで
立派な石碑

 下山は激ヤブを避けるためリーダーの配慮で林道を快適に下る。45分もすると登山口に達することが出来た。ここから延々と林道歩きが続く。

下山

 この山は雨乞い神事が行われていた場所、どこかに祠があっても不思議でない。どこにあるのだろうかと自問自答しながら下ると前方に車が見えてきた。まだ3時前だ。お天道さまが高く輝いていた。無事帰垣でき、リーダーと運転手に感謝!感謝!

<ルート図>

地理院地図


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