大垣山岳協会

横川山にはアイスゴジラがいた。 2021.11.29

横川山

【 個人山行 】 南沢山 ( 1564m △点無し )、横川山 ( 1620m Ⅱ等△点 ) 清水 友子

  • 日程:2021年11月29日  月曜日 晴れ
  • 参加者:清水友、他1名
  • 行程:ふるさと自然園駐車場8:10→登山口8:25→中間点のピーク9:52~9:58→南沢山10:50→横川山11:31→南沢山12:07-12:35→ピーク13:12→駐車場14:04
  • 地理院地図 2.5万図:兀岳

 11月の末になりカレンダーをめくると最後の一枚になってしまった。暖かい日が続いたがようやく寒気がきて冬らしくなってきた。
 日曜日に山仲間から綺麗な霧氷の写真をもらった。この日は養老山を計画していたのだが急遽変更して横川山へ向かった。
 暫くは檜と笹の生い茂る山道を歩く。前日は多くの登山者があったようでよく踏まれている。

 平日であるせいか登山口には2台しか車が無く、また登山者の姿はなかった。歩く足音と枯葉の舞い散る音しか聞こえない。ほどなく登山道に雪が少しづつ出てきた。笹の葉にも雪が乗っている。

 少しきつい坂を一気に登ると中間点に到着した。ここでは休まず、少し先のダケカンバや落葉松に囲まれた地点1440mのピークで休憩をとった。
 急坂を降りた所の谷ルートは道が崩落して廃道となり、道も消えて黄色のテープが張ってあった。

 この先は緩やかな道が続き落葉した樹木から横川山なのか富士見台なのか山々が時折見える。
 登山道脇のの樹木も低くなり標高1564mの南沢山に到着した。

南沢山の山頂

 ここからは真っ白に輝く白山がまず見えた。

白く輝く白山

 休まずに真っすぐ横川山に向かう。早くしないと霧氷がなくなってしまうようで気持ちがはやる。直ぐに御嶽山の雄大な姿が飛び込んできた。

雄大な御嶽山

 笹原の稜線は霧氷を見ながらの歩き易い道だ。幸いなことに送ってもらった写真の景色が見られた。

雪のゴジラの大群

 前方に横川山が見え標高差100mを登り返す。途中で振りかえ見れば中央アルプスの大展望が広がった。

左奥が木曽駒ヶ岳に宝剣岳。右は空木岳
乗鞍岳と穂高連峰の山々

 落葉松が雪を被い一足早いクリスマスツリーか又はゴジラの造形が続く。

雪を覆ったモンスター

 登りきると横川山の標高1620mの山頂に到着した。ここには2等三角点がある。暫くここでゆっくりしたいが今は一年で一番日が短い。下山の事も考えて山頂を後にした。

南アルプスの白峰三山

 横川山までの帰り道で気が付いたが、遠くにわが町の濃尾平野が見渡せた。奥のほうには能郷白山、鈴鹿や伊吹山まで見えた。笠置山も綺麗だ。また白山はますます白く輝いていた。

伊吹山と笠置山

 昼食を南沢山で摂っていると横川山の方から登山者が歩いてきた。何処まで行かれたのですかと聞くと富士見台まで行ってきたとの返事だった。いったい何時に出発したのだろう。それにしてもすごい体力だ。
      
 下山途中に中間点の手前で二人の女性登山者と出合い、山頂まで後どのくらいかかるか聞かれた。おおよそ1時間はかかると言ったが、時刻は13時40分をさしていた。この時間からでは下山が17時になるのではないかと不安に思った。
 
 やはり最悪を考えて時間に余裕を持つことは身を守る為の鉄則だと思った。

<ルート図>

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