大垣山岳協会

竹屋谷沢登り講習会 2014.06.15

竹屋谷

月報「わっぱ」 20年7月(No.392)

【 一般山行(沢登り講習会) 】 ブンゲン 粕川水系竹屋谷  後藤 正雄

  • 日程:2014年6月15日(日)
  • 参加者:L.佐竹良、SL.平木勤、衣斐剛、柴田悦、大原和、馬場昭、小林和、成瀬徳、後藤正
  • 行程:大垣6:30=かすがモリモリ村7:05=揖斐川町春日・竹屋谷入口駐車地(入渓)8:00-大滑8:35-10m大滝9:00-大樋11:40-標高1000m付近12:10~55-杣道14:45-林道14:55-駐車地15:10=かすがモリモリ村15:50=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:横山・美束

 梅雨に入り曇りの日が続いていたが、久しぶりの晴天に恵まれた。春日美束から林道国見線にはいり、千疋から西谷へ向かう。車数台駐車可能な場所に駐車。今日は初級沢登り講習会。

 まず佐竹Lから沢歩きの基本説明を受けて出発。林道から入渓し、西谷右俣へ入るとしばらくやぶ沢が続く。まもなくナメ床も現われ気持ちの良い沢歩き。講習会であるので、通常なら高巻きするところを積極的に流れに入り数mの滝を直登していく。

 1時間ほど歩き小休止をとり少し進むと10mの滝が現われた。平木SLがまず登りロープをセットし、各自タイブロックやクレムリンハイストによる自己確保のうえ登攀にかかる。まず私が手本をという指示で登り始めたが、登り始め足の置き場に迷う。わずかな隙間に足をねじ込みなんとか登りきる。時間もかかり良い手本とはならなかった。

 皆も苦労しながらも何とか登りきると、間髪いれず8mの滝が出現。こちらもロープで左側を直登する。その後も、小滝はシュリンゲを利用しながらすべて直登。高巻きを極力避けたせいか、時間がかかった。ブンゲン(1259m)本峰への登頂は断念し、12:00をタイムリミットとし、沢の源頭近く行ける所までとした。50mほどの樋状滝を越えると皆全身ずぶぬれとなり、日あたりの良い場所で大休止。

大樋

 下りも基本は巻くことをせず積極的にロープを利用して降りた。懸垂下降では佐竹Lから姿勢および手の配置について声が飛ぶ。岩場に足を置いた時に体が起き上がると振られ危険だからだ。また、左手はロープを握り締めるのではなく添える程度にすること。知ってはいても実行は難しいものだ。

 高度を下げ、最初にロープで登攀した10m滝脇からは、杣道に入り沢から離れる。薄暗い林内に咲くヤマアジサイの花を見ながら林道終点に出て舗装道を下りる。

 毛虫(マイマイガ)が大発生して、至る所に徘徊している。どこかで触れてしまったのか、手足が痒い。ヒルはまったく居なかったが、毛虫もお断りしたい。

 駐車地で講習の総括を行う。沢登りでのロープワークをしっかりと学習できた山行であった。

<ルート図>

ルート図


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