大垣山岳協会

市民登山 蕪山 2016.10.02

蕪山

月報「わっぱ」 2016年11月(No.420)

【 一般山行(市民登山) 】 蕪山 ( 1068.9m Ⅱ△ ) 柴田 悦子

  • 日程:2016年10月2日(日)
  • 参加者:L.犬飼進、堀義博、佐竹良、丹生統、小倉繁、山内孝、竹森せ、後藤友、桐山美、大城幸、藤井真、柴田悦、清水浩、林旬子、福元茂、清水照、名和妙、服部功、高橋文、一般参加者 23名
  • 行程:大垣6:20=板取21世紀の森公園駐車場8:20~35-登山口10:05-分岐10:05-蕪山11:35~12:30-21世紀の森14:45~15:10=大垣
  • 地理院地図 2.5万図:上ケ瀬

 当初予定した冠山は直下の林道がマイクロバス通行不能であることが分かり、板取川源流部の蕪山に変更となった。総勢42人を乗せバスは出発。途中で雨が降り出したが、登山口では雨はあがり青空がのぞく。

 42人は3班に分かれ、各班のリーダーから行動での助言指導を受けた。この山にはクマ、イノシシ、そしてヒルがいるという。ヒルに咬まれた時、無理に皮膚から剥がそうとせず、塩やアルコールを振りかけると、効果的。また、女性用ストッキングがヒルを99%防護できる、などの指導に一般参加者たちは「知らなかった」と反応していた。

 「21世紀の森」の中を通るアスファルト道を進み、「野鳥の森コース」に入る。スギの大木が何十も並ぶ(写真)。これが、よく知られる「株杉」である。太い幹から枝分かれした幹が何本もでている不思議な姿。

 株杉が終わると、少し傾斜がきつくなる。近くから大きな沢の水音を聞きながら左側へトラバースする。すると、左手斜面に大きな岩壁。周囲の穏やかな景色とは不釣り合いな峻厳な装いが印象的だった。

 尾根筋に出ると涼しい風が汗ばんだ体に心地よい。思わず深呼吸した。道の右側に見えたスギの人工林は間もなく消えて、広葉樹林に変わり、道は緩やかに登る。963mのピークから下って、登り返す。「あと100m」「あと50m」の表示に励まされながら、家1軒ほどの広い頂上に着いた。きれいに周りを刈り払われた木製のベンチ、テーブルがあった。残念ながら濃いガスに包まれ、期待した眺望には恵まれなかった。でも、風もないおだやかな頂きで昼休み。

 帰りは野鳥の森コースに入らず、尾根を下りきるコースをとった。よく整備され、危険な箇所もなく歩きやすい。一般参加者との歓談が賑やかになり、歓声が鳴り響いた。私の3班には珍しい父子の男性2人連れがいた。子供は25歳だという。聞くと、これまで登山歴はないそうだ。詳しいことは聞かなかったが、なぜ山行に参加したのか、それもこの組み合わせで。色々想像しながら下った。一般参加者にはずいぶん若い人達が多かった。とくに女性が目立った。野鳥の声は聞けなかったが、若い人の楽しいそうな声がうれしかった。

<ルート図>

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