月報「わっぱ」 2012年9月(No.370)
【 月例山行 】 辰ケ峰 ( 1833.0m Ⅱ△ ) 桐山 美代子
- 日程:2012年8月5日(日)
- 参加者:竹森せ、村田正、佐竹良、古林定、杉本眞、後藤友、犬飼芳、桐山美、馬場昭、阪井久
- 行程:大垣5:00=大垣IC=中津川IC=国道19号=国道361号=開田高原・神田登山口駐車場8:30~55-辰ケ峰三角点11:30~12:50-登山口14:30~50=大垣
- 地理院地図 2.5万図:木曽西野
今年の干支、辰年にちなんで選ばれたこの山は50年ほど前に当会の山行で登っている、という。昔からの歩道が今も地理院の地形図に記載されているが、やぶがどの程度出ているかが気がかり。空には雲が多いが、まずまずの天候だ。
広い原っぱの中の道を歩き出す。道は膝程度の草で覆われている。まもなく、鹿避けの電気柵が道をふさいでいる。触れないようにまたいで進むと、杉などの樹林帯に入った。林内では直射日光が届かず涼しく、道を覆うやぶも薄く、なかなか快適だ。
広い谷を進むと、やがて急登となり道は尾根に向かってつづら折りに登る。道脇に黄色い花を付けたホトトギス2輪を見つけた。帰ってから、図鑑を調べると、タマガワホトトギスらしい。先月末の南木曽岳山行で見たヤマジノホトトギスに続きホトトギスずいている。
尾根に出ると斜面のヒノキ林を守るための鹿避け有刺鉄線沿いに登る。尾根道は右折して広い尾根筋となる。道は薄い部分も出てきたので、コースを見失わないように赤布を付けながら登る。道は終始、直径30㌢ほどのヒノキの若木の下を進むので、周りの眺望もなく物足りなかった。林内のササやぶは少しずつ深まり、膝上に達したころ、頂上三角点に達した。
三角点の周りにささやかな刈り払い空間をつくり、万歳三唱と昼休みをとった(写真①)。頂上からの眺望は全くなかったのは残念であった。50年前の山行では、まだヒノキの背は低く、北に乗鞍岳、南に御岳山の主峰が望めたであろう。時代と共に山の環境は変わるだろうが、やぶやま登山者にとっては不遇な時代になった、と思う。
地形図を見ると、辰ケ峰の本峰は三角点から尾根筋を約700m北上した1833m峰のようだ。しかし、やぶはさらにひどくなるし、眺望も望めないようだから、ここで引き返すことにした。帰路では赤布を回収しながら、下山。途中、有刺鉄線が出てくる尾根の分岐で道を外しかけたが、赤布を見つけて修正して下った。
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