大垣山岳協会

漆山岳でラッセル・漆山岳 2026.03.08

漆山岳

【一般山行】漆山岳(1393m 二等△) 飛騨市神岡町 SK

 漆山岳は、飛騨市神岡町西漆山集落の背後にある標高1,393mの山で、飛騨山脈から流れ出た高原川が、神岡町市街地を過ぎ、富山県境に近づくあたりにある、飛騨でも最北の山のひとつ。
飛騨高山市から遠く、登山道もなく、750mほどの急登があり、残雪期狙いの山なので、飛騨岳人にもあまり登られていない山だが、その魅力は、飛騨では低地(西漆山の標高343m)に聳える山なので、飛騨では少ない見事なブナの純林がみられることと、何より、すこぶる展望が良く、特に立山・剱岳方面の展望がしっかり眺められること。
その眺望は、日本海側からの冬の季節で山頂に樹木が生えないことに加え、東に高原川、西に宮川が流れ、北でこのふたつの川が合流しており、南に池ヶ原湿原のある洞谷がある地形による。
この山に、3月8日(日)メンバー6名で登ってきました。

<ルート図>
  • 日程:2026年3月8日(日) 天候:朝方雪のち曇
  • 参加者:L・記.SK、SL.YT、AS、IG、TM、MY
  • 行程:(―:車、…:徒歩)
    大垣岐建駐車場(集合)4:30―飛騨清見I.C.―西漆山集落(駐車)7:35…1,100m地点12:00…反射板12:20…漆山岳12:43~13:15…反射板13:30…1,100m地点13:55…西漆山集落15:55―(割石温泉入湯)―大垣(解散)19:35
  • 地理院地図2.5万図:鹿間、打保

神岡地方の天気予報は、曇、夜に晴。
7:35 漆山集落手前の空き地に車をとめ、登山開始。930mポイントのある尾根に取り付く。
地形図に林道の印があるが、明確な道はなく急斜面を登っていく。下には昨夜積もった雪がうっすら残っている。

植林帯を抜け明確になってきた尾根の芯をとらえるべく、地を這うユキツバキの茂みをかき分けつつ急斜面を登っていく。
結構雪が舞い、ハードシェルジャケットを着こんでちょうどいいくらい。
しだいにまとまった積雪になる。600mあたりで、わかんやスノーシューを装着。

尾根に出ると、しばらくは若いブナ林の中のおだやかな登りとなる。ラッセルを交代しながら登る。

しかし、ほとんどは、急登の連続。がんばって登っていく。

12:00 ようやく急登の終わる1,100m地点が近づく。
ここまで尾根を北西に登ってきたが、山頂には南西に向かうことになる。
幅の広い斜面をたどることになるが、霧などにまかれないよう、左手(南端)の稜線の端をたどっていく。

しばし、青空がのぞいたが、幻のように雲にかき消された。

眺望は期待できそうにないので、ブナ老木の見事さを堪能していくことにする。
メンバーで、バッテリー切れになりそうな人も出たけれど、あと少しで反射板のあるピーク、あと少しで山頂、と励まして進む。

12:20 反射板通過。12:43 漆山岳山頂に到着。

全員で山頂の集合写真を撮れてよかった。

眺望が全く得られなかったのは残念だったけれど、20万図を出して、こちらには剱岳が見えるはず、などとご説明。

ちなみに晴れれば、こんな眺望が得られるはず。

風をよけながら、昼食タイム。

13:15 下山にかかる。反射板が登りの時よりははっきり見える。

飛騨でも指折りの見事なブナ林を見納める。

13:55 1,100m地点通過後は、急降下。
雪の下の落ち葉やシダで滑りやすいので、注意しながら下る。

ヤブツバキのブッシュを抜けるあたりで、天気が回復してきた(時すでに遅し)。

帰路は、山中の廃田に出て、そこから踏み跡をジグザグに降りる。15:55無事下山。

駐車地点の斜面を見ると、幹に横に何本も筋の入った木があった。これがウルシの木で、漆山集落はウルシの産地だったのでしょう。


眺望を楽しんでもらえなかったのは残念だったけれど、雪が少なくて、今年はラッセルしないで終わるかと思ったけれど良かった、と言ってもらえて良かった。
車で10分ほどのところにあるひなびた割石温泉に入湯し、ラッセルで描いた汗を流して一息、無事帰途についた。メンバーさま、お疲れさまでした。

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