大垣山岳協会

初級冬山の別天地 2022.01.16

北横岳

【 個人山行 】 北横岳 ( 2472.0m 3等△点 )、縞枯山 ( 2387.2m 4等△点 ) 清水 友子

  • 日程:2022年1月16日(日)
  • 参加者:加藤美、宮川裕、金光境、清水友、他1名
  • 行程:養老SA5:00⇒ピラタス横岳駐車場8:50⇒ロープウェイ乗り場9:00 ⇒ロープウェイ山頂9:30→北横ヒュッテ10:37~10:46→北横岳11:02~11:19⇒縞枯山山頂12:17→昼食13:09~13:38→縞枯山展望台13:46~13:50→ロープウェイ山頂駅14:41~14:54→ピラタスの丘15:32→駐車場15:53
  • 地理院地図 2.5万図:蓼科山・蓼科

 山岳協会の仲間を誘って大展望が期待できる北横岳と縞枯山を計画した。ここはアクセスも良くまたロープウェイを使って一気に標高2237mの別世界に着ける

 心配していた道路の積雪もなく順調に駐車場に着いた。準備をして直ぐにロープウエーに乗る。山頂駅は風もなく絶好の山日和だ。後ろには御嶽山や南アルプスの山々が白く光っていて、広々とした雪原は溜息がでるほど美しい。

 標高の高い山でのアイゼン使用は初めてだと言う金光さんと宮川さん、わっぱ走行で高山に初デビュ-の加藤さんそれぞれ準備できてさぁ出発だ。

 雪は硬くアイゼンの爪が気持ちよく雪面にくい込み歩き易い。雪原が広がる坪庭から標高差200mほどの登りが始まる。

 坪庭を通り過ぎて樹林帯の中に入ると暫く登りが続くが、風もなく。氷点下なのに暖かく感じられた。坂の途中からは歩いてきた坪庭が綺麗に見え周りには凍り付いたシラビソの樹木が様々な形を作り目を楽しませてくれる。

 樹氷の森の切れ目から、雨池山方面の手前にある三ッ岳がみえた。この山は名前の通り三つの岩からなり、そのまま進めば雨池山の山頂にたどり着ける。何年か前の夏にここを歩いた事があるが、岩山歩きが楽しめる山だった。

三ッ岳と荒船山(右奥の台形の山)

 樹氷の森を抜けると北横岳ヒュッテに到着した。沢山の登山客で大賑わいである。

北横ヒュッテは登山客で大賑わい

 山頂までの距離は短いが、ここからは急坂となる。雪が締まっているのでアイゼンの爪が雪にしっかり刺さる快適な登りだ。

 山頂手前で一気に展望が開け遮るものがないので肌を射すような冷たい強風が吹きつける。強風を身体に受けながら進むと北横岳に到着した。

 山頂からは南八ヶ岳、南アルプス、真正面には蓼科山や車山も見えた。

 残念ながら槍、穂高は雲に半分覆われていたが、遠くに上越国境の山脈も展望できた。

北横岳の北峰でガッツポーズ
南アルプスの山並み
八ヶ岳連峰
おにぎりの様な蓼科山

 寒いので早々に下山を開始し、雪のモンスターになったシラビソの森をあっという間に駆け下りた。

 広い坪庭の雪原を二座目の縞枯山を目指しながら進む。

 縞枯山の登山口までは快適なスノートレッキングである。風紋が綺麗で色んな模様を楽しめた。

 縞枯山荘を通り過ぎて雨池峠に到着した。ここから標高差で150mほどなのだが意外ときつい登りが始まる。山頂直下はまさに息が切れて苦しいほどであった。
 
 やっと縞枯山に到着した。

 このころから急に雲が出てきた。時刻を見ると13時を過ぎている、まだ昼食も食べてない。ここから五辻を回って戻ると駐車場まで3時間ほど掛かる。ここは標高2400mもある山なので計画通りに16時には下山したい。残念だが予定を変更して縞枯山の四等三角点のある展望台までとした。

 14時を過ぎたあたりからますます雪雲の暗雲が広がり、下山まで吹雪にならないことを祈ってロープウェイ直下の下山道を快適に降りた。途中にピラタスの丘という展望地があるが、登頂した北横岳、縞枯山もかなりガスが掛かってきて八が岳も見えなくなっていた。

 急いで麓まで降りたら、駐車場付近はまだ陽が射していた。

一番に到着
二番に鏡ちゃんに続いて宮川さん
到着~。

 無事下山しました。お疲れ様でした。時計をみると当初の計画より2分早いだけの16時。五辻までの周回は出来なかったけれど、予定変更は正解でした。1月はまだ日が短く無理は出来ません。三角点も二座踏みこれで良しとしました。

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