【 個人山行 】 堂山 ( 384m △点無し ) ST
- 登山日:2023年12月3日(晴れ時々曇り)
- 参加者:ST、他3名
- 行程:美濃国分寺7:30=関ヶ原IC=瀬田IC=田上運動公園駐車場8:50~9:00→登山口9:10→堂山11:30~12:00→鎧ダム12:30→田上山登山口分岐13:00→田上運動公園駐車場13:30
- 地理院地図2.5万図:瀬田
先週の土曜日に大垣山岳協会のOさんから湖南アルプスの堂山にお誘いを頂いたが、都合が悪くご一緒できなかった。しかしこの堂山が気になりPCで調べたら標高は南宮山と変わらないのだが周回すると行程は8キロ近くある。渡渉や御在所岳の中道のような岩の連続もあるようだ。日曜日は天気も良さそうなので友人を誘って計画した。
友人がこの山は半年前にテレビで放映されたと言っていた。案の定、田上公園駐車場は満車であったが辛うじて停めることができた。
準備をして舗装道路を進むと前方には新名神高速道路の工事中だった。その中でひと際目を引いたのがコンクリートアーチ橋の工事だった。アーチの型枠組み立てを間近に見るのは初めてで、こんなふうに造るとは考えていなかった。
計画では時計まわりに登る予定なので、砂防堰堤のすぐ上流側の谷を登らなければならない。道路の左の川を渡らなければならないのだが入口が分からない。少し迷ったが河原へ下りて少し歩き回ると幾筋化の踏み跡があり、川に沿って歩くと川を渡れるように石が積んであった。
両脇に沢山生い茂ったウラジロを払い除けながら進むと五味谷と呼ばれている谷の入口に着いた。
花崗岩の山なので、谷沿いの滑滝の水が透き通って綺麗だ。渓流沿いのシダ類を眺めていると映画のジェラシックパークの様な雰囲気である。
岩から滑り落ちないように注意しながら進むと大きな砂防堰堤があり、象さんかコアラの顔に似ていて思わず笑う。
堰堤を過ぎたところから鈴鹿山系を思わせる様な岩の尾根道になり一気に展望が開けた。青く輝く琵琶湖がみえて遠く近江富士や比叡山、霞んではいるが比良山系も一望できた。
尾根道は大きな面白い形の岩があり、包丁で切ったような岩があり自然の節理には圧倒される。
山頂に到着。途中にであった登山者によるとこの山は訪れる人の少ない山であったがテレビで放映されてから登山者が一気に増えたと言われた。テレビの影響は静かな山を賑やかにする。良いのか悪いのかは分からない。そういえばこの山は登山口の標識が無かった。
山頂からは12月末に山岳協会企画である鶏冠山と竜王山が南東に見えた。竜王山は堂山と岩の様子が似ていて一部鉄梯子を使って大岩の上まで登ることができる。
山頂から南に下りると数か所ロープを使って傾斜のきつい岩を下るが三点確保をしながら自分の足が見えるように岩から身体を離して岩下りを楽しんだ。
岩場を通り過ぎると新免方向との分岐が有った。(新名神の工事で通行止)
鎧ダム方向へと進み暫く歩くと広い砂浜の様な砂地がでてきた。ここは鎧ダム上部で土砂で川が埋まりその上を歩いているようだ。(地図では大きな湖のようになっている)広い砂地を歩いているとこの山は変化が続くだろうと思った。
この河川敷みないな所は段々と細くなり結構落差のある谷の渡渉があった。谷沿いに下るとオランダの土木技師ヨハネス・デ・レーケが技術指導したとされる石積みの鎧ダムがあったのだが見落としてしまった。(新しいダムの上を歩かなければ見えない)
ヨハネス・デ・レーケの石積堰堤は養老の滝上部や養老山地の羽根谷石積などで見た事がある。
鎧ダムから谷沿いに下りると立派な迎不動堰堤があり、天神川を渡渉した。舗装道路に出ると直ぐに迎不動に着く。車が数台駐車したあったが、ここから湖南アルプスの一部である太神山や矢筈ヶ岳など登ることができる。
標高は南宮山と変わらないのだが渡渉、岩登りなどバリエーションいっぱいの堂山であった。
もうすぐ冬至、一年で昼の時間が最も短い。日没の早さに冬の到来を感じながら駐車場に着いた。
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