月報「わっぱ」 2017年1月(No.422)
【 月例山行 】 長老ヶ岳 ( 916.9m Ⅰ△ ) 越智 洋子
- 日程:2016年12月4日(日)
- 参加者:L.小倉繁、安藤正、藤井利、後藤友、吉田正、桐山美、阿部育、大杉す、成瀬八、藤森ふ、河口加、清水照、名和妙、小栗敦、越智洋
- 行程:大垣6:00=名神=京都縦貫道=京丹波和知IC=国道27号=府道12号=府道51号=仏生バス停=長老ヶ岳森林公園駐車場9:50~10:10-あずまや10:40-長老ヶ岳11:50~12:40-駐車地13:55~14:10=和知IC=大垣17:55
- 地理院地図 2.5万図:和知
長老ヶ岳は飛鳥時代に円能法師が開山したとされ、山岳信仰と仏教が結びついた修験道の霊山であり、今でも京丹地方ではシンボル的な山だ。春の花から秋の紅葉と四季を通して多くの人に親しまれる山ともいう。
登山口の森林公園駐車場に着いた。空は晴れているが午後から雨の天気予報。当初計画の周回行程をピストンに変更した。管理棟(標高520m)裏側の登山道を進む。紅葉を楽しませてくれた樹々は、ほとんど落葉して寒むそう。静かな初冬の風景の中を、カシャカシャと枯葉を踏む音を立てながら進む。
山道はきつくなり、階段もある。30分程で東屋が見えて来た。ベンチやテーブルが置いてあるが誰もいない。その先、道脇や山の傾面にイワカガミが群生している。艶やかな葉。大きな葉もある。「蕗みたいだねー」と誰かが言う。春には可愛い花でいっぱいになるのを想像した。ヤマザクラ、シャクナゲ、ナツツバキなども春の開花に備えている。
やがて、遠くに電波塔2基の建つ山が見える。長老ヶ岳山頂あたりだと教わる。周囲の山々を見ながら山頂を目指す。気になっていた空には雲が出てきている。風も出て少し寒い。急な階段115段を登り切ると山頂だった。
高さ約1.5mの三角柱の山名石塔が目に入る。そしてその前に1等三角点。1988年京都国体で使った立派な採火台もあった。ぐるりと360度の展望が良い。晴れていれば遠くにみえるはずの日本海は見えない。大江山、弥仙山、青葉山……山々が見えているがどれがそうなのか分からない。
藤森さんは50年ぶりに2度目の登頂を果たしたという。そして「長老」になっても元気に山歩きしたいなあ、と語る。みんなの願いを込めて大声で万歳三唱をした。
下山の途中、古木に黄色のなめこがベッタリと付いているのを発見。スーパーの袋いっぱいに収穫。温かいなめこ鍋を楽しみに帰路についた。お蔭さまで、行動中には雨は降らなかった。
登山口の駐車場に「祝・京都丹波高原国定公園誕生」の旗が数本揚がっていた。下山後、地元の地域振興室に問合せした。今年3月に国定公園に選定されたそうだ。
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