月報「わっぱ」 2012年6月(No.367)
【 一般山行 】 堂満岳 ( 1057m △なし ) 安藤 正明
- 日程:2012年5月13日(日)
- 参加者:安藤正、近藤初、藤井利、小倉繁、桑原美、五井貞、桐山美、米山多、森範宏、加藤冨、馬場昭、霜田光、百瀬み、和田ゆ、伊藤喜、山本美、小塚秀、吉田秀、増元雅、阪井俊、成瀬矢
- 行程:大垣5:30=関ヶ原IC=栗東IC=びわこ大橋=R161(湖西道路)=イン谷口(車止め)7:50~8:10-ノタノホリ8:30-堂満岳10:25~11:20-金糞峠11:55~12:05-北比良峠12:25~13:10-大山口14:30-イン谷口(車止め)14:50~15:00=大垣
- 地理院地図 2.5万図:比良山
シャクナゲの群生と琵琶湖の絶景を求めて比良山系中央にある堂満岳に出かけた。マイクロバスを貸し切り、登山口のイン谷口に着くと、多数の人々で満ち溢れていた。先を越されてはまずいと、急いで出発した。
立ち並ぶ古い別荘を左右に見ながら進むと本格的な登山道となる。新緑が清々しい。深いV字状の掘割れ道を進むとやがて尾根道に出た。しばらくすると、標高450mにある比良山系最大の池と云われるノタノホリに到着。尾根から谷へ、谷から尾根へと移りながら、高度を上げる。あちこちにシャクナゲが見え始めると頂上は近い。直下の胸突き八丁の厳しい急登を這い上がると堂満岳がシャクナゲ満開の姿で迎えてくれた。山頂は狭く行き交う人、人で混雑。その中で早めの昼食を取った。快晴、無風、眼下の琵琶湖を見下ろしながら、賑やかな食事のひと時。
下山はシャクナゲ尾根と呼ばれる金糞峠~北比良峠を経由する周回コースに入る。その名のとおり、道の両側には咲きそろったシャクナゲが連続していた。薄いピンクあり、濃い紅色あり。それぞれの株は微妙な色の個性を見せている(写真は北比良峠南の尾根上で)。
うっとりと花を愛でながら、緩やかなアップダウンを繰り返しながら北比良峠のスキー場跡地の絶景ポイントに着いた。休憩していると、上空に鮮やかな水平の虹の帯を発見。みんな虹だ!彩雲だ!と叫んで歓声。しばし天空を仰ぎ初めて観る天体ショーに感動する。後日新聞では「環水平アーク」(注)と報じていた。
話題を一杯背負って軽快に下り。計画より1時間も早く賑やかなイン谷口に到着した。すぐ近くにある天然温泉「比良とぴぁ」に立ち寄りスッキリしてバスに乗り込む。車窓から眺める堂満岳の秀峰は、安藤広重が描く浮世絵、近江八景の「比良の慕雪」にふさわしい光景だった。
注<環水平アーク>
大気中の氷粒に、太陽光が屈折し、ほぼ水平な虹が見える光学現象。国内では年に数十回観測される。普通の虹は太陽の反対方向に出るのに対し、太陽方向に水平に現れる。(Wikipedia)
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