大垣山岳協会

(北)夕森山 2023.11.26

夕森山

月報「わっぱ」 2024年1月(No.506)

【 一般山行 】 (北)夕森山 ( 1597.1m Ⅲ△ ) IK

  • 日程:2023年11月26日(日)(曇りのち晴れ)
  • 参加者:L.FT、IK、IY、OH、KF、KM、ST、TM、TS、NY、NT、FM、FI、MH、MK、MT、YC、RH
  • 行程:中之江駐車場6:00=安八SIC=中津川IC=R257号=下浦林道登山口8:30-夕森山11:20~12:30-登山口14:50=中之江駐車場17:30(解散)
  • 地理院地図2.5万図:加子母(飯田10-2)[北緯35°43′/東経137°28′]

 夕森山は東濃に2つあり、今日の山は北側の夕森山で正確には北夕森山である。朝は曇空であったが中央高速道からは恵那山山頂がくっきり見られ、お天気に恵まれる兆しを感じた。やがて駐車地に到着。各自登山靴に履き替え身支度し、準備完了後登山開始となった。

 登山口からは右手に沢を見ながら進み、ヒノキの樹林帯を通ってゆく。しばらくすると綺麗に苔むした大小様々な形の奇岩がそこら中に出現し、鮮やかに生え揃った苔の有りように目をひかれるが、その間を滑らないように慎重に登っていくのは結構大変である。沢の所々に小さな滝が見られ、しばらく登って汗ばんだ体を視覚で清涼感を感じさせてくれる。紅葉の時期としては少し過ぎているが、鮮やかな朱色の楓、シロモジなどが深まった秋を感じさせてくれた。

 1,140m地点の水場を過ぎ進行方向をやや左に進むと、炭焼小屋の跡と思われる直径4~5mの窪みが所々に現れ、炭焼きが往時の生業として存在した過去が目に浮かぶ。やがて、木の崩れそうな橋をこわごわ渡り、しばらくつづら折りの山道を登ると稜線上にあがった。このあたりでは白樺を目にするようになる。白樺は登山初心者の私でも特徴的な樹皮なのですぐ分かった。

 さらに進むと両側が身長ほどの笹で挟まれた幅の広い登山道になり、大変歩き易くありがたかった。やがて鞍部をこえると眼の前に今日の目的地の夕森山山頂が仰ぎ見られ、もう一息と掛け声が前後から聞こえた。また小鳥のさえずりが我々を激励してくれているようにも感じられた。

 頂上にそびえ立つ鉄塔を眼の前にし、最後の登りを終え夕森山山頂に到着。まず目にしたのは本当に小さく可愛らしい祠と、その左右に鎮座している男性のシンボルだった。大小一つずつ天を向いているのがなんともおかしい。男性的な山であることを誇示しているようだ。

 我々が到着ししばらくすると会員最高齢者の方も登頂された。B級30座を登りきられたということで、皆で大いに万歳し歓声が上がった。大変悦ばしく、我々も気力、元気をいただいた気持ちにさせてもらった。本当におめでとうございます。

拍手に迎えられ無事登頂を果たしたI氏
集合写真(Iさん美濃百山A,B級完登
完登を祝って乾杯
Iさんから一言

 展望は結構開けており、近くには白草山、北側には御嶽山が雲が切れ鮮やかな雪化粧した稜線を見せていた。皆、思い思いに語らい昼食をし、1時間と少しの山頂での滞在は終わり、12時半下山にかかった。

御嶽山も祝福
楽しい昼食休憩
下山準備

 登路と同じ道を戻るピストンである。落ち葉の多い道は膝や足首にはやさしいが、ともすると滑りやすく、ストックを使い慎重に足を運んだ。トラバース道やつづら折りの道を経て、水場を過ぎると特徴的な苔むした奇岩がまたお目見え、非常に印象に残る場所である。沢を左に見て進み、しばらくして駐車地に着いた。今日はB級30座登頂万歳、御嶽山の勇姿に万歳といった感じの山行であった。

 追加であるが、駐車地の近くには不動滝、杣樽滝があるそうだ。杣樽滝は岩壁にぶつかるように落ちる豪快な滝を滝壺の近くまで行って見ることができるそうで、一見の価値はありそうである。

<ルート図>

地理院地図


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