大垣山岳協会

鍋倉山 2023.11.12

鍋倉山

月報「わっぱ」 2023年12月(No.505)

【 月例山行 】 鍋倉山 ( 1049.8m Ⅲ△ ) KT

  • 日程:2023年11月12日(日)(曇り)
  • 参加者:CL.TK、SL.NT、AI、IY、KT、TS、NY、FT、FM、FI、MY、MK、MM、MH、YM、体験参加1名
  • 行程:岐建駐車場7:00= 登山口8:00-日坂越8:30-鍋倉山9:50-避難小屋10:05~10:45-鍋倉山11:00-登山口12:40=岐建駐車場14:00(解散)
  • 地理院地図 2.5万図:横山(岐阜11-2)[北緯35°32′/東経136°28′]

 今年は季節外れの猛暑が続き、秋はいつ来るのか・・・と思っていたけれど、ようやく寒気が下がってきて例年のような涼しさになってきました。天気も数日前から晴天から曇りもしくは雨予想になっていたため、山行も危ぶまれましたが決行となりました。一名の欠席者はありましたが駐車場に全員が集まりました。

 今日は久しぶりの参加で少し心配もありましたが、大先輩の方々が多く参加されていたので心強く感じながら、山行に参加しました。今日登る山は大垣山岳会のお膝元にある揖斐の鍋倉山で、県道32号を通り途中まだ細い場所もあり走行には注意が必要の箇所もありました。登山口の手前で通行止めの表示があり、少し心配しましたが、無事に登山口につき安堵しました。

 鍋倉山は、東海自然歩道の一部になっていますが、難所の一つらしく、東海自然歩道の中では一番標高の高い遊歩道です。僕としては楽しみで仕方がないとワクワクしていました。登山口で準備をしていると数名の団体が歩いてきました。尋ねてみると美濃加茂山岳会の方々です。土砂崩れの為車を置いて歩いてきたようで、大きなリュックには鍋もあり、山頂で鍋をされるようでした。

 空を見ると、雲も多く昼から雨が降りそうな雰囲気の中、リーダーの出発の合図でスタートしました。思ったよりも綺麗に整備してある道でしたが、ところどころ大きな木の枝が落ちていて歩きにくいところもあり、枝をどけながら進みました。何度か小さなアップダウンを越え、葉の落ちた木々の間からは綺麗な紅葉の景色となっている奥美濃の山々が見えていました。この時期に登る山は、色々な紅葉を楽しめるのが良いのかなと思いました。

 日坂越の辺りで休憩を取りました。そこから先の登山道は石がゴロゴロとあり倒木もありましたが、少し登り応えのあるルートでした。途中、少しではありますが景色が見える場所もあり、目の前に大きな姿をした貝月山も見え、ちょっとしたサプライズでした。

 そして標高が少し上がったところで木の上に珍しいものがあると副理事長が見つけ教えてくれました。皆が目を向けると、その木の上には、枝が幾つも重ねられ、まるでとても大きな不自然なかたちをしたベッドのようなものがありました。僕は生まれて初めて見ました。それは、今年は特に全国で話題になり騒がしている熊の寝床でした。こんなに登山道の近くにあったので更にビックリしました。近くの木には大きな爪痕も残っていて、僕が思っていたよりも熊が身近にいるのだと実感しました。

 また、理事長が新しい物を発見しました。目を向けると登山道の数m下に白い物が、何と天然の「なめこ」でした。僕らがスーパーで見る細くて小さい物とは違い、かなり大きなものでとても感動しました。僕らでは気が付かない事を、常に見ている理事長と副理事長は本当に凄い人だと思いました。

 登山口から2時間位で山頂に着くと、リーダーを中心に皆で記念撮影を撮りました。その後楽しみの一つであるお昼ご飯を食べに避難小屋に行くと、先程お会いした美濃加茂山岳会の人たちの鍋から美味しそうな匂いがしていました。テーブルに腰を掛け、仲間と楽しい時間を過ごすことができ心が温まりました。下山中には愛知県からみえた山ガールの方たちと挨拶をかわし、無事に下山できました。

鍋倉山頂上で参加者一同

 今日の鍋倉山は凄い人で大盛況でした。また、岩田大先輩も残り1座でB級を踏破されるそうなので、ご一緒できて嬉しかったです。雨にも降られず無事に下山できたのも、最後まで難しい判断が要求され大変なご苦労をされたリーダーのおかげです。心から感謝いたします。

<ルート図>

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